ラベル 経理 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 経理 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

「損益分岐点を計算して」という依頼への処方箋

▼CVP分析という手法を紹介します。

今回のテーマは「CVP分析」。アニメファンならお馴染みの声優(character voice)プロデュースのことで、以前書いたこちらの記事について、声優としてだれが適切かを考察……するのではありません。


CVP分析における「CVP」とは「Cost-Volume-Profit」の略で、商品生産だとか工事における「原価」を固定費と変動費に分けて損益分岐点分析などを行う手法のことを指します。建設業経理士の試験では現在は1級の出題範囲になっていますが、そんなに難しくないうえにいろいろな業務に応用がきくので皆様覚えてね!ということで説明記事を書いていこうかと思っております。

なお説明を行う当ブログの中の人はこちらの記事にある通り、いちおう建設業経理士1級を持っておりますゆえたぶんだいじょうブイです(←読者を圧倒的に不安にさせる表現)。



▼CVP分析の公式

CVP分析、教科書によってはいろいろな公式が紹介されているかと思うのですが、当ブログで覚えてほしい公式は以下の2つです。

CVP分析の公式

いきなり数式が出てきて面食らう方もいるかもしれませんが、CVP分析はこの2つの式を無理やりにでも覚えてしまってください。で、この2つの式を覚えると何ができるかといえば、「あとどれだけ売れば黒字か」が秒で出せるってことなんです。すごくね??

ざっくりした用語説明としては、変動費は「売れば売るほどかかる費用」固定費は「売れても売れなくてもかかる費用」です。一方で「限界利益率」という言葉は耳慣れない言葉だと思いますが、定義を述べるならば「売上高から変動費を差し引いた利益が売上に占める割合」というもっともらしいようで、よくよく式を見ると見事にそのまんまの中身です。建設業経理士1級とか日商簿記2級以上の受検予定がない方は「よくわかんないけど『魔法(m=magic)の比率』」と覚えてOKです。

ちなみに建設業や製造業では、売上がプロジェクト単位となっていることもあり、上記のCVP分析の公式がそのまま使えませんが、「PQ(1つ当たり値段×数量)=売上高or完成工事高」と認識していただければいいかなと思います。


▼CVP分析公式の極私的覚え方紹介

じゃあこれをどうやって覚えるか、なのですが、①は「♪ぴ~ぴ~ぶい~、ぴ~ぴ~ぶい~」と歌う長渕剛さんの絵を思い浮かべてください。光GENJI・少年隊世代である当ブログの中の人と同世代の皆様はこれだけでメロディーが思い浮かぶと思うのですが、キンプリ・すの世代のナウなヤングの読者の皆様におかれましては、崇高な学びのためだと思って我慢して下記のYouTube動画をご覧いただきますようお願い申し上げる次第です。



さあほら、求めるべき「m」がだんだん「NAGABUCHI」の「n」に見えてきましたよ~!!もうぶっちゃけmだろうがnだろうが何だっていいです(笑)。



他方、②についてはわたしが簿記を勉強していたときに編み出した語呂合わせが適切でしょう。

CVP分析公式のごろ合わせ「満腹フラガール」



皆様の脳内には、食いすぎで横になって動けないしずちゃんと、「ごめんなさいね~、セクシーすぎて~!!!」と客席にのたまう山ちゃんの2人がすでにモヤモヤ~ンと浮かんでいるはずです。その調子で覚えちゃいましょう!!!

▼CVP分析を実践してみよう

以上で準備はすべて整いました。CVP分析を実践してみるべく、簡単なモデルケースを設定してみましょう。ただしいきなり建設業でやるとマジで死ぬので、ここで舞台にするのは町のラーメン屋です。


CVPモデルケース・町のラーメン屋(値段は1000円・固定費48万円・1杯当たり変動費600円)

そのうえで練習問題として、下記の設問を考えていきます。

1)この条件でペイするための損益分岐点の売上は1か月当たり何杯でしょう?

2)店主が自分の給料を上げるべく、月の固定費総額を54万円に改めるとします。そのうえでラーメンを1杯1200円に値上げしたときの損益分岐点売上は1か月当たり何杯でしょう?



この練習問題で「損益分岐点」という言葉が出てきました。損益分岐点は文字通り「これ以上売上があると利益が出て、反対に売上が下回ると損失が出る」というボーダーラインのことを指します。したがって最初に紹介した公式の中ではG=0とおくことになる、ということを覚えておきましょう。

そのうえで1)から見ていきます。

P=1,000 V=600 F=480,000となります。
mの値から求めていくと、 m=(1000-600)÷1000=0.4
なので 0.4×1000×Q=480,000  Q=1200杯

念のため検算して、売上と原価の合計(固定費+変動費)が正しいことを見ておきましょう。

売上=PQ=1000×1200=1200000円
原価合計=F+V=480000+600×1200=480000+720000=1200000円

完璧に一致してますよね。1日当たりの売上や客数を脳内計算するとなかなかにシビアな数字が出てきましたが、上記のレシピのラーメン屋なら非現実的な数字ではありません。

そして2)の方。

こちらはP=1,200、F=540,000と設定して新たにmを求めます。もちろん問われているのは損益分岐点ですのでG=0とおくのは変わりありません。

m=(1200-600)÷1200=0.5 となりますので、
0.5×1200×Q=540,000  Q=900杯

念のためこちらも検算してみましょう。

売上=PQ=1200×900=1080000円
原価合計=F+V=540000+600×900=540000+540000=1080000円

条件変えてもこちらも一致してます。値上げしたおかげでノルマクリア条件が圧倒的に楽になりました。値上げで若干お客さんの数は減るかもしれませんが、上記レシピのラーメン屋は中毒性がすさまじいので影響は少ないものと愚考します。

なんか小難しいこと聞かれていても、公式に当てはめて計算すればあっと言う間に答えが出るのが皆さんも分かると思います。CVP分析は簡単なんですよホントに。




……と簿記を勉強していた時代の自分はそう思っておりました。



▼実務に当てはめた瞬間に死ねる。

CVP分析、大学生が学園祭のために設営する屋台とかだったら、マジで有用なんですよね。固定費や変動費をきちんと設定してあげれば、簡単な計算で損益分岐点であるとか、Gの値をいろいろ設定することによって「目標とする利益額に必要な売上高」を簡単に求めることができる魔法のツールなのです。

そう、「固定費や変動費をきちんと設定してあげれば」の話です。
そのことが実務では、むちゃくちゃハードルが高い。

考えてみれば、一企業の運営にかかるコストって、会計上では「人件費」「原材料費」「販売手数料」「リース費」「地代家賃」みたいにどういう目的でお金が消費されたかによる区分が一般的です。すなわち「変動費」だとか「固定費」のような視点での分類は行いません。したがって、実務でCVP分析を使うためには、その前段階として、会社の各種コストが変動費と固定費のどちらかに当たるのかをいちいち再定義する必要があるというのがあります。これ地味にシンドいっす。

Webで調べる限りでは、下記のような区別が紹介されています。
変動費の例:原材料費・仕入原価:・販売手数料・外注費・運送費・現場消耗品費 など
固定費の例:地代家賃・人件費・減価償却費・水道光熱費・リース料・広告宣伝費・修繕費 など

ただし、上記の分類も万能というわけではありません。たとえば「人件費」一つとっても厳密にやろうとすれば固定費に分類していいのは固定給の部分だけで、残業代については変動費に加えるのが妥当でしょう。水道光熱費についても、事務所の水道光熱費だったら全額が固定費である一方で、製造現場の水道光熱費は、基本料金だけは固定費として、その他の金額については変動費に分類するのが、用語の定義から言って「筋」ではないかと思われます。

しかしこんなふうに厳密な再定義を行っていくのは、きりがないです。
会社のコストをすべて厳密に固変分解するなんて、底なしの泥沼に頭からダイブする行為に等しいです。


▼建設業・製造業におけるもう一つの問題点

固定費・変動費の厳密な分類が事実上不可能であるとともに、CVP分析を実際に行う上で建設業や製造業においてはもう一つ厄介な問題を抱えています。日商簿記2級の工業簿記などでもおなじみのボックス図を見てみましょう。

簿記のボックス図

CVP分析によって「当期の変動費」として計算対象になるのは、上のボックス図では右上のエリア「当期完成」の部分にある変動費のみとなります。その他のエリア「前期棚卸」「当期仕入」「当期棚卸」のエリアに入っている変動費は全く考慮に入れません。そうなると製造業でいう「製造原価報告書」、建設業でいう「完成工事原価報告書」にある数字のみ考慮すればいい、ということになります。変動費については考え方はとてもシンプルです。

じゃあ固定費はどう考えるのか。前期の棚卸の物品を作っているときの固定費の扱いはどうなるの? 当期棚卸を作っているときの固定費は?? これを考えるとやはり泥沼化していきます。いちおう、簿記の教科書的には当期の固定費調整を行うための虎の巻的な手段があるにはあるのですが、それについては読者の皆様に「調べろ」と投げっ放して説明を放棄して……もとい、あたかもライオンが最愛の子ライオンを千尋の谷に突き落とすような扱いをすることで自らの学びにつなげていただければ幸いです。

要約すると、おれがめんどくさい。マジサーセン。


ただ、固定費については「期間固定費」という、会計期間全体で固定費を認識するという簡略化されたやり方もまあOKとされています。このあたりは読者の皆様がCVP分析にどれくらい時間をかけられるかによって判断していただければいいのかな、と個人的には思います。


▼「損益分岐点分析やってみて?」という依頼にどう対処するか

とまあここまでCVP分析の手法と課題をざっくり説明してきました。たぶんここまで読んでいただいた読者の方は、NAGABUCHIの歌とか南海キャンディーズの漫才のつかみを脳内再生しつつ、計算ができるようになってるんではないかと思います。

そして、こんなめんどくせえ事情なんて露知らずのシャチョサンから「損益分岐点ってどのくらいなのか計算できる?」と依頼されてしまった赤いフチの眼鏡がよく似合う経理の貴女!(←中の人がグッと来る女性像)、わたしからの最終的なアドバイスを最後に示します。

*変動費は当期全体の原価報告書の数字でいい!
*固定費は当期全体の販管費でいい!
*あとは要求されてるレベル感を察して適当に固定費と変動費の額を調整すればいい!(人件費とか)


「損益分岐点を計算してくれ」という要望は、簿記経験者の立場から言えばどのレベルの厳密さが必要なのか、それがわからないのです。そして依頼者はそのレベル感を言語化してくれません。
だったらこっちも雑に計算してやろうじゃありませんか。

蛇足ながら、当ブログ中の人は大学時代にクイズ番組『アタック25』での優勝経験があるため、クイズ未経験者の方から「クイズ出して」とせがまれる経験が一度や二度ではありませんでした。そんなときわたしはきまってこんなクイズを出してお茶を濁してきました。

「パーに勝つのは何?」


損益分岐点計算もこの程度でいいんです。たぶん。
だから堂々と。雑にやっちゃえばいいんです。
もちろんわたしは責任取らないんですけれどね。アデュー!

GビズIDプライムが使えない! 「シャチョサン」という越えられない壁

電子申請、手続きのデジタル化が近年進んでいます。

皆様の生活に切り離せないものといえばマイナンバーカードが代表的な例に挙げられるでしょうか。マイナカードが健康保険証や運転免許証と一体化されて、紛失時のリスクが高まる一方ではありますが、暮らしの利便性が高まるという効果を日々実感される方は多いと思います。

個人的にはコンビニのマルチコピー機で住民票が取得できるというのがいちばん便利だなあ、と感じていて、かつて受けた某国家試験の受検申込書に添付するのに非常に役立った記憶があります。もっとも、目に見えるレベルでのメリットってそんなもんで、わたし自身、マイナカードを作った動機を思い返せばポイント目当てに他ならないという卑しい人間の一人ではあります。さあ政府よ、高額なたばこ税を日々納税し、JRA銀行にも毎週末多額のお布施をしているおれにもっとマイナポイントをくれ!くれてもいいじゃないか!減るもんじゃないだろうが!国家予算に占める割合なんて耳かき程度だろうが!さあ!!!



さてさて。この「個人のデジタル化」だけでなく、企業向けのデジタル化もかなり進んでいます。
マイナカードが個人での利用を念頭としているのに対して、企業での利用を念頭としているサービスとして「GビズID」というものがあります。このアカウントを所持していると、たとえば社会保険関連の手続きであるとか、労働保険料申告であるとか、そのあたりの手続きを役所に出向くことなくオンライン上で済ませることができるメリットがあり、なおかつ郵送の手間を省くことができるため、手続きのスピードアップにも貢献してくれるという代物です。

たとえば新入社員が入ったときの被保険者資格取得届に退職時の被保険者資格喪失届、毎年必ず提出しなければならない算定基礎届。これらの書類がインターネット経由でスピーディーに提出できます。

加えて先述の労働保険料申告にしても同じです。だれもがあんまり行きたくないと考えている労基署に行くことなく、労働局に労働保険料の申告書を提出でき、それが受理され次第ネットバンキング(Pay-easyを使います)で保険料支払ができるというのもメリットの一つと言えます。労基署の開館時間だとか銀行の受付時間に縛られることなく、できた瞬間に手続きが可能であることは、事務担当者にとって計り知れないメリットが存在する、と言えます。たまにはいい仕事するじゃねえか、デジタル庁。


ただ、そんななかでも、お上が「電子でできる」と謳っておきながら「ウソツキ!!!できないじゃんか、キー!!!」と言いたくなる手続きというのが現在でも残っているというのが残念ながら事実であったりします。カギになるのは「GビズID」そのもののアカウント種別です。


そもそもGビズID、大きく分けて3種類が存在しています。GビズIDのHPから引用してみましょう。


上記のうち「GビズIDエントリー」の実用性は乏しくて(そもそもなぜこんなIDが存在しているのかの意義がわたしにはわからない)、実質アカウントの種別は2種類に絞られます。

そのうえで、わたしのような事務担当者が用いるのは「GビズIDメンバー」。これだと、ある程度の手続きは可能ではあるけどその範囲が限られていて、出来ないことも存在します。そしてすべての手続きが可能になるには「メンバー」より上位のアカウント「プライム」が必要となってくるわけです。しかしこの「GビズIDプライム」、取得できるのは会社の代表者に限られていて、なおかつログイン時にはスマホ等による2段階認証が必要となっています。それゆえ事務担当者が「社長になりすましログイン」を行うことすら難しい。ああ、このへん法に触れますね。や、アテクシ断じてやってないですけれど。人のスマホなんてプライバシーの宝庫で触るのすら怖いでござんすよ。イヤ!ダメ!そんな画像見せられても!アタシ困っちゃう!(注:弊社の話ではありません)

具体的にはどんな作業が「プライム限定」に該当するか。ぱっと思いつくものとしては、最近日本年金機構が始めた毎月の社会保険料の事前通知サービスや、かつて弊社も申請していた「IT導入補助金」における効果測定(毎月の売上データや社員数を入力するもの)が挙げられます。

しかし。しかしですよ。ここで立ち止まって考えるべきは、「そのデータを欲している人であるとか、効果測定における会計データ等を計算・入力する人というのは、断じて会社の代表者ではない」。これです。じゃあ実際に毎月の売上データを計算したり、社員数を管理しているのは誰なのか? 

ここまで思い至った瞬間、実際の作業者こと事務担当者はあることに気づき、絶望し、頭を抱えるのです。

「ああ、結局これ最終的にはプライムじゃないとできないじゃん?」





だからこそわたしはデジタル庁にモノ申したいのです。

あなたたちは「社長」が何をしているかまったく分かってないじゃないか、と。

そう、「社長」とはどこぞのパブでお姉ちゃんたちにこう言われるために生きている人種なのです。



お前らわかったか!これが社長の仕事だ!(そんなわけねえ)

手紙とレターパックと黒やぎさん

手紙。

懐メロであれば『カナダからの手紙』から合唱曲の定番『手紙 ~拝啓 十五の君へ』まで、「手紙」をテーマにした曲はいろいろあります。


と、ここまで書いて、「手紙」が中国語ではトイレットペーパーのことを指すという事実に思い至り、「カナダ生産のトイレットペーパーはさぞかし天然パルプ100%で肌触りがいいだろう」とか、「十五の君に渡すトイレットペーパーということは、中学校の便所を舞台にしたアオハルの一幕なのか」などと妄想を働かせてみた秋の午後。皆様、いかがお過ごしでしょうか。


本日のテーマは「郵便」です。

PCやインターネットがどれだけ普及しようとも、郵便によって何かを送るという行為が廃れることはないのでは?と仕事をしていて感じます。

もちろん、単なる用件のみ伝えるのであれば、EメールとかLINEで送れば済むわけですが、中に何か重要な書類を入れて相手に送るという場合はそうはいきません。建設業に従事しているわたしたちであれば、取引先への請求書であるとか契約書・注文書類であるとか。

EメールやインターネットDLでの請求書送付、ネットを介した電子契約という手段も着々と浸透しつつあるのは事実ですが、実際の書面を送付することによる手続きというのは、今なおわたしたちの社会で一般性があってちょっとやそっとじゃ置き換わらないのでは、と思わされます。


たとえば契約書。弊社所在地の岡山県の例でいえば、入札で新規工事の落札が確定した場合、岡山県のHPから契約書類書式のPDFファイルをDLしてそれをプリントアウト、製本を行い、さらに工事名だとか工期、契約金額を書いて押印を行い、契約金額に応じた収入印紙を貼り付けて、それを発注者に渡すというのが通常のワークフローになります。

そのうえで高額落札案件の場合は、弊社の住所から30kmくらい離れた県民局にそれを届けなければなりません。弊社でだれか手が空いていれば、その人に直接届けてもらって県民局職員さんに手渡しができるわけですが、あいにくみんな多忙で届けに行く時間が取れない場合は郵便での送付を行うことになります。


こういうときに郵便局が提供している「レターパック」がとても便利なのは皆さんご存じだと思います。郵便局で封筒を買ってきたら、その封筒に送り先と送り主の名前・住所・電話番号を記入して、書類を入れてそのままポスト投函すれば、速達とほぼ同じスピードで相手先に届くというものです。近年ではレターパックの封筒がコンビニでも取り扱われており、弊社でもその便利さにかまけて毎月1回は何らかの書類をレターパックに入れて送っております。


ただ、便利さの裏には落とし穴があるのが事実。便利で使い勝手のいいレターパックにも弱点があります。

それは「郵便事故による不着や中身が破損したときの損害賠償制度がない」ということ。

このことは日本郵便のHPにもここに堂々と書かれています。


社会インフラの一翼を担う日本郵便さんにとって、こんにち郵便事故なんてあるのか、とお思いの方もいるかもしれません。弊社の場合だと「不着」という事態は知る限りではありません。ただし誤配のうえ当初の予定から遅れて到着という事態はたまにあります(近くの家の方が弊社まで届けてくれたりすることがあります)。集配から配達まで、人の手が絡んでいる以上、何らかの間違いが起こる可能性というのは、可能性がまったくゼロではないのが現実。それゆえ、契約書や請求書といった、絶対に相手先に届けなければならない書類については、本来はレターパックで送ることはNGなのだと言えます。


郵便事故は起きる可能性は確かに存在する。それならば、そういった場合の補償が確保された送付方法は何か。この条件を満たすのが「書留」という送付方法です。この方法で送るのであれば、配達の記録を日本郵便がすべて記録する送付方法であり、郵便事故の際には実損額補償が行われるのがメリットであります。


そうはいっても、レターパックの便利さは捨てがたいのが現実。「レターパックの封筒を買う→好きな時間にポスト投函」と「郵便物をすべてまとめて郵便局に出向いて、書留郵便を指定」というのは手間としてはあまり変わらないのでありますが、投函の時間が自由という点において、使い勝手の良さとしてはどうしても書留郵便よりもレターパックに軍配が上がります。

レタパが届かないかもしれないスリル、背徳感! さすがにゾクゾク来たりは来ませんが。


堅苦しい文章が続きました。

ここで一曲。「やぎさんゆうびん」をどうぞ。



♪しろやぎさんから おてがみついた

♪くろやぎさんたら よまずにたべた

♪しかたがないので おてがみかいた

♪さっきのてがみの ごようじなあに?


……最初からEメールかLINEで送れば郵便事故はないんじゃね?

……つか食うなよ。

でも、メールに添付しすぎて容量オーバーで弾かれるのも現代の「食べちゃった」ですよね。

誰も注目しないけれども。

 クラスの女子のうち誰が好みか、なんて下世話な男子の会話。筆者は中学でも高校でも大学のサークルとかでも経験がありますし、それは今現在において青春真っ盛りの中学生や高校生も人生いちどは通る、時代を経ても不変の通過儀礼のようなものです。

ちなみに筆者は明らかにかわいい美少女タイプの女の子よりも、クラスの隅でひっそりとたたずむ女の子の方が好きだったりします。ただ、それを人前で公言するのが恥ずかしくて、長いものには巻かれろ方式によりみんながタイプに挙げた美少女の名前を挙げたりして、なぜあの場で自分の趣味嗜好をちゃんと公言できなかったんだろう、といくばくかの後悔を覚えたりしたことが、年齢を重ねたおっちゃんになった今でも思い出されます。トイプーみたいな顔してたSさん元気かな?


で、年齢を重ねておっちゃんになった今では、自分のなかの性癖もとい趣味嗜好を公言できる大人になっております。やったね、ありがとう!


さてさて、今日の話題は「この簿記の問題っていい問題だよね?」というマニア的な視点による建設業経理士の話題です。題材となるのは建設業経理士の4級に頻出のこんな問題です。ちなみにここに紹介しているのは、建設業経理士4級過去問に実際に出題された問題の数字だけ変更した問題になります。著作権!



筆者は簿記を勉強していたときに、某資格予備校の発行した日商簿記3級の問題集でこの類題を見たことがあり、長いこと「いい問題だよなあ」と思っていた記憶があったのですが、建設業界に入って建設業経理士の勉強を始めたときに偶然「再会」を果たして、「おおおお、あのときの君はここにいたのか!」と、一般人にはとても分かりにくい感動を覚えた記憶があります。


なぜこの問題がいい問題なのか。端的に言えばそれは「簿記の5要素がB/S(貸借対照表)やP/L(損益計算書)でどのように絡み合っているか、どういう構造になっているか、を理解しているかどうか」を問える問題だから、なのです。

というか、建設業経理士の2級を受検するボーイズアンドガールズのみんなはこんな問題解いたことないと思うのですが、大問ごとにいわゆる「タテ解き」をすることで試験勉強をしている人の何割かは、たぶん完答できないと思います。まず面食らうと思うのですよね。


ということで、ちょっと上の問題を解いてみましょう。


まず簡単なのはAですね。貸借対照表では、資産=負債+純資産という計算式が成り立ちます。したがって、A=4,300+1,200=5,500となります。


次に簡単なのはDですね。収益と費用の情報があるということは、この部分が損益計算書にあたります。そして当期純利益=収益ー費用の計算式で求められます。となると、D=6,000ー5,700=300です。


さて、ここからがこの問題の肝になります。当期純利益の金額はどこへ行くのか? そう、決算時の純資産に振り替えられます。詳しく言えば純資産勘定のなかの「利益準備金」でした。当期純利益が出ていれば期末で純資産は増えますし、一方で当期純損失が出てしまったら純資産は減る、ということになります。


となると、Cが先に求められますね。C=1,200+300=1,500です。


ここまで来ればBも簡単に求められます。Aを求めるときに使った資産=負債+純資産の式を思い浮かべればOKです。B=6,400-1,500=4,900です。これで空欄は全部埋まりました。めでたし。


この問題を解くための道筋を振り返ると、「資産は負債と純資産を足したもの」「決算で出た利益は決算時の純資産に振り替えられる」という2つの知識を駆使して、あとは数独のようにわかるところから順番に計算していく、となります。そしてこの知識を受検生に課すこの問題って、すごくいい問題だよなあ、最初にこのスタイルの問題を作問した人はすごいよなあ、などとわたしは思うわけです。

しかしそれと同時に、惜しむらくは、経審でも使わない「建設業経理士4級」というビギナー向け資格の問題であるため、まったく人の目に触れないし、脚光を浴びることもない。これってとても悲しいことだと思いませんか? わたしは思うのですよ。ということで、今回取り上げてみました。



ちなみにわたしが好きなタイプを女優さんで言うと、昔も今も緒川たまきさんです。素敵。

画像はぐぐれ。ぐぐればわかるさ、ありがとう。


アンパンマン!新しい月よ!

 ロシア民謡『一週間』。

NHK『みんなのうた』で紹介されるなど、日本では有名な曲です。日曜日に市場へ出かけて糸と麻を買って、月曜日はお風呂をたいて、火曜日にお風呂に入る~ いま歌詞を改めて確認すると、なかなか突っ込みどころが多いことに気づかされます。糸と麻を買うのはまあいいとして、月曜日に沸かしたお風呂に火曜日に入るともうお湯は冷めていないのか。そもそもわざわざ「火曜日にお風呂に入る」と明言しているからには、ほかの曜日には風呂に入らないのか。あと、毎日それだけしかやることないのか。どうせ毎日死ぬほど甘いロシアンティーだとかウオッカとか飲んでるだろ、みたいな。


さて、建設業の事務の仕事も♪テュリャテュリャテュリャ、テュリャテュリャテュリャリャ~とこのくらい少ない業務量でできればいいのですが、しがない賃金労働者としてはこの程度では残念ながらお金はもらえません。ね?そうよね?アナタもアタシも辛いわね~、ね~


そもそも「建設業の事務」がどういう仕事なのか。わたしの月初スケジュールの例を書いてみましょう。


▼月初(毎月の最初の営業日)

給与計算:

あたらしい月が始まったとたんにやること。それは前月の現場の皆さんの賃金集計です。うちの会社は「末締め・翌10日払い」という大企業だとなかなか無茶なスケジュールで給与支払いを行っているため、取り掛かりは月初になった瞬間に始まります。

ただし「建設業の給与計算」というのは賃金額を計算するだけでは終わらなくて、そのときに稼働している工事ごとの労務費計算も含んでいたりします。これが地味に大変な作業ですが、まあそこは慣れているのと、自分で集計用のExcelファイルを作っているので省力化はできている、はずです。


建退共証紙枚数計算・手帳貼り付け・もろもろ事務作業:

前月の勤務状況が確定すると、建退共の証紙にまつわるあれこれの業務もこのタイミングで開始することが可能になります。枚数計算、貼り付け、記録簿への記入、場合によっては手帳の更新作業。これらをすべて月初の日にこなします。


CCUS(建設キャリアアップシステム)の勤務記録集計:

もう一つ、重要なのがこれ。発注者からの求めに応じてこの資料も作らなきゃいけない。前月までの勤務記録がCCUSのサーバーにアップされていることを確認したら、それをCCUSの活用状況記録簿とか週休2日実施状況記録簿やらに転記していきます。


▼毎月第2営業日

昨日やりのこした業務があれば、このタイミングで全部完了させます。また、3か月に一度、雇用している技能実習生の管理書類提出があるので、これについてもこの日までに完了させておくのが理想と言えます。翌日からの「嵐」に備える日と言えます。なお個人的には相葉きゅんが好きです♡(←中年男性の印象です)


▼毎月第3営業日~(だいたい)第6営業日

ここから「嵐」の正体=「請求書」が会社に届き始めます。月初に出された請求書は近年の郵便の運送経路変更(岡山県だと県内の郵便物がいったん総社市のターミナル局に集められる)により、中1日で届くようになるわけです。

連日届く請求書。請求額や支払する口座を確定させて(弊社は取引銀行を複数持っております)、さらには工事ごと・費目ごとに原価分解してから伝票に転記。それを会計ソフトにガンガン入力していきます。基本スタンスとしては「宵越しの請求書は持たない」。これです。その日に来たものはその日のうちに処理完了。


▼毎月第5営業日~給料日前日

さて、目前に迫った給料日の準備をしなければなりません。まずはとにもかくにも給料日当日の仕訳(給料発生の仕訳は月初にやっている)。給料計算ソフトに入れた数字をもとにいろいろな控除金額(社会保険料や住民税、源泉税、さらには社員個人の積立金など)をゴリゴリ入力すると、仕訳が自動的に吐き出されるExcelのシステムを自作しているので、まずはその内容を転記。このあとに住民税や源泉税、積立金など、当日に必要になるお金について納付書作成や銀行の伝票をあらかじめ作っておきます。

また、社員の給与明細の作成も重要なお仕事。会計ソフトから出力した給与明細について、備考欄にコメントの形で有給休暇の残日数を記入して、当日お渡しできる準備を整えておきます。備えあれば憂いなし。わが生涯に一片の悔いなし!


▼給料日

そして栄光へ……

もはや大河ドラマ。ネットバンキングによる従業員給与振り込み・銀行まわり・会計記帳という給料日の怒涛の業務を終えたわたしの脳内には、N響が演奏する『独眼竜正宗』のテーマソングが流れております。死して屍拾うものなし。





ちなみに弊社、「請求書は10日までに届けてね」と各社に通達を出しているのですが、毎月これを軽々と飛び越えて請求書を送ってくる会社が……おっと誰か来たようです。では。

トラブルに燃える/トラブルに萌える

 暑い日が続いておりまして日々ゲンナリしているところですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。以上、前回と全く同じ書き出し。



当ブログの更新は2週間に1回と決めて放置ブログにならないようにちまちま更新しているのですが、実は本日、弊社の取引先銀行(こちら参照)の一つである信用金庫さんのインターネットバンキングに全くつながらないという障害が発生しております。このシステム障害、何も弊社取引先の信金さんに限った話でなく、Yahooのリアルタイム検索なんかを見ると全国の信金で障害が発生している模様で、いろいろ私も対応に追われていたりいなかったりしております。

しかし、参った。



銀行のシステム障害といえば、記憶に新しいのが2023年10月に起きた全銀システムのシステム障害。あのときは弊社にも影響がありました。何せ弊社の給料日がこの日だったのですよね。


もちろん、あの日に障害が起きて取引停止になった金融機関について言えば、うちの会社は直接の取引はありませんでした。しかし、給料日であるこの日、従業員に支払う給料の財源を、某大手ゼネコンさんからの下請代金で賄おうとしていたのが運の尽き。


下請代金の入金は経験則から給料日当日のだいたい午前10時前後を予定していて、インターネットバンキングで今か今かとリロードを繰り返し残高をチェックしていたのですが、この日は一向に入金される雰囲気がありません。そしてそこへ入った全銀システムの大規模システム障害の一報。


「え、それってあのゼネコンさんにも関係なくね?」と一瞬思ったのですが、後で聞いた話では、そのゼネコンさんはまず本社から支店向けに入金すべきお金を振りこんで、その着金したお金を支店がわたしたち下請会社に支払う、という二重のプロセスが存在した模様です。つまりは、支店がウチに振り込むルート自体は大丈夫でも、本社→支社という資金の流れとなるルートはシステムトラブルで事故っていた、という構図。


とはいえ当時はそんなこと知る由もなく、どうやって(わたしを含む)従業員に給料を振り込むかという至上命題をクリアしないことにはおうちに帰れません。

何故なんだ、何故よりにもよって給料日なんだ。


ということで出した結論はここでは書きませんが、とりあえずは給料の振り込みはちゃんとできたんだ、ということだけは補足しておきます。もうシステム障害はやめてくれ~。

建設業経理士2級、極私的アドバイス

 暑い日が続いておりまして日々ゲンナリしているところですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今日が9月6日で、週末の9月8日が建設業経理士試験であることに気がついたので、今日は個人的な建設業経理士試験2級の攻略アドバイスみたいなものを書いてみようかと思います。なおこれを書いている中の人は建設業経理士1級を持っておりまして、書いている内容に嘘はないとは思っておりますが、いかんせん個人の見解なのでそのあたり信じるも信じないもあなた次第です。それではどうぞ!



【早く行け、早く着け】

まずは基本中の基本。どんな試験でもいえることですが、試験会場には最低でも1時間半前に入れるスケジュールを組んでおきましょう。当日の不測の事態に備えるという意味が半分、試験会場でがっつり&まったりとリラックスする時間を確保するという意味が半分。会場へのアクセスの際に鉄道の人身事故や道路渋滞があっても、1時間半あればなんとかなります。なお、試験当日の日曜日に地元の市民マラソン大会なんかが開催されていると、バスなどの公共交通手段が影響を受けることが必至ですので、当日のアクセス手段は念入りに確認しておきましょう。

ちなみに早く会場に着きすぎて試験会場で手持ち無沙汰だったらスマホで音楽でも聴いてりゃいいのです。脳がお休みモードに入る仮眠・睡眠だけはダメなのでそこだけは注意。


【計算用紙は縦に折れ】
計算用紙はB4サイズの白い紙。ビジネスでふだん用いているA4サイズよりも一回り大きな紙です。どうせ横いっぱい使う計算なんてないので、縦に半分に折って使うことを個人的には勧めます。


【まず全問題見ろ。解答順は1→5→その他】

試験が始まったら全体の問題構成を確認。おすすめは最初に第1問の仕訳をウォーミングアップで解いてから、配点が大きい第5問の精算表に入るという順番(1級だと最初の論述問題を後回しにして真っ先に第5問に手を付けます)。残りは解きやすそうなところから手を付けてください。

なお、精算表の貸借が合わない場合には深追いしないのが良いです。心残りはあると思いますが、まずは残りの第2~4問を一通り解くことを勧めます。これは、時間を空けてから第5問の見直しを行うほうがミスに気づきやすく効率が良いと考えるためです。


【理論問題は捨ててOK】

「ワイはどうしても満点合格したいんじゃ!満点合格を病床のちびっこに誓ったんじゃ!」という漢の約束をキッズと指切りげんまんした方以外は理論の部分は勉強せず、当日の「鉛筆転がし」で解答してOKです。どうせ2択問題なので、ぶっちゃけ2分の1の確率で当たります。5問あるから期待値は2.5点。

また、建設業経理士2級の合格ラインは7割で、なおかつ建設業経理士の問題に新傾向の問題はほとんど出ません。だったら理論の部分の5点分を捨てても他の問題を確実に正答できれば優に合格ラインを越えますし、そういう形で点数のマネジメントを行うのが正しいと個人的に考えます。


【シャーペン2本、消しゴム2個】

解答するためのシャーペンや消しゴムは2つずつ持ち込むと良いです。筆記用具が机の下に落ちてしまった場合、試験監督の方に向かって挙手をし、試験監督に取ってもらうのが正しい方法なのですが、それを自分で取ろうとするのは不正行為を疑われる可能性があります。問題を解いている時間を中断させたくない場合は、もう一つスペアを持っておくと盤石ではと思います。

なお、試験会場が大学や専門学校の講義棟の場合、大学の教室によくある「手前側に若干傾いた奥行きが狭い机」での試験を強いられる場合があります。こういう場合に備えて机に置いてもひとりでに転がっていったりしない(=全面的にすり減っていない)筆記用具を持ち込むのが良いと個人的には思います。当日ないことに気づいたら会場近くのコンビニででも買いましょう。




以上!どないやねん!
当ブログの中の人は、これをうっかり試験直前に読んでしまったそこの貴方の試験でのご多幸を心からお祈り申し上げております。




ダサい様式が作成される理由

 工事は現場でやってんじゃねえ! 事務所でやってんだ!

そう脳内の織田裕二が叫びたくなるほど、建設業、特に行政機関が発注する工事では様々な提出書類の作成をしなければならない、というのは「建設業あるある」の一つと言えるかもしれません。

工事が始まる前には契約書に現場代理人や主任技術者の指名通知、工事の施工中には種々の労働安全衛生法の関係書類、さらにはワンアクション起きるごとに提出が求められる打合簿。工事が終われば完成届に請負代金請求書、といったところですね。

ほかにも入札のときに作成しなければいけない書類も多岐にわたります。とくに総合評価入札においては、企業の実績調書、技術者の実績調書、ISOの有無、緊急対応実績調書などなど。



これらの様式は発注機関ごとにそれぞれ様式となるExcelなりPDFファイルがダウンロードできるようになっているのですが、このデータが(少なくとも弊社が位置している岡山県だと)とにかくダサい、というのが定番です。どんなところがダサいかといえば、

●Excelを方眼紙アプリとして使っていて、セル結合の嵐になっている

●Wordの文字の位置合わせに数多くのスペースを用いている

●使用フォントが絶対にMS明朝とCentury

など枚挙にいとまがないです。嗚呼、想像するだけで眩暈が……


で、一応WordもExcelも人並みには使えると思っている私は、この様式をいつも大改造して使っています。ぶっちゃけた話、印刷して文字が化けずに、表などの見た目が不変であれば、そのくらいの改変は許される、というかむしろ積極的に改変して可読性の高い書類を作成すべき、というのが個人的な意見です。とはいえ文字化けしないとは言えビジネス文書で創英角ポップ体はさすがに使う気になれませんが。

余談ですが、創英角ポップ体をビジネスの面で用いてはならない、「見た目のアレさ・安っぽさ」以外の絶対的な理由というのが一つあると思っています。半角数字の「1」「7」の区別が一目では非常につけづらいこと。これです。

なぜダサいデータがアップされているのか、ということを立ち止まって考えると考えられる要因は主に2つあると思っています。


1)作成者のPCスキルの問題

2)タブ等の書式設定を扱えない人が多いことに対する配慮


今から15年くらい前の『日経PC』とかで盛んに組まれていたExcel特集の読者として独自でPC(主にExcel)のトレーニングをした現60代の方などだと、Excelを方眼紙アプリとして必要に応じてセル結合をするような様式を作成しがち、というのはあるかなと思います。しかしたぶんメインは2)。そりゃ2)ですよ。


WordもExcelも目に見える情報と同じくらいに「目に見えていないこと」、つまりもろもろの設定こそが分かりやすい書面作成の肝なのですが、そこに対して認識が薄いユーザーが残り続ける限り、この種のダサいフォーマットは作成され続けるのではないかな、と思っております。や、別にいいのです。こちらで改造しますんで。



ただし中にはすさまじいまでに作りこんでいるExcelフォーマットというのを行政機関で配布している例というのも存在します。代表例は労働保険料申告のための計算ツール。これはマジで凄いです。しかも今年はExcelのシート保護のパスワード設定がなく、内部の構造が見放題だったのでいろいろ見て勉強させていただきました。感動の嵐。


なお、労働保険料申告は7月10日までとなっておりますので、申告がまだの会社さんは一度このツールを使って作成されることをお勧めします。

よい労働は、よい申告から。お兄さんとの約束だぞ!

職場PCにインストールしているあれこれ

 PCを使って仕事をしていると、通常のOfficeソフトでは飽き足らず、

追加でフリーソフトやらなんやらをPCにインストールしております。

今回はそんなアプリケーションの紹介です。



▼Lhaplus(ラプラス/DLはこちらから

言わずと知れた便利な圧縮・解凍ソフト。

私はPC初心者だったころは+LhacaDLはこちらから)、

ちょっと慣れてからはLhacaデラックス版DLはこちらから)を使っていましたが、

現在はLhaplus派となっております。

理由は特にありません。。。

7-zipDLはこちらから)は使ったことがないです。。。



▼TeraPad(テラパッド/DLはこちらから






高機能テキストエディタ。何より動作が軽いのがお気に入りです。

タスクバーに常駐させてブログ原稿もメールの下書きも、あまつさえ電話の伝言さえも、何もかもこれで書いています。

横を80桁折り返し、16ptのあずきフォントDLはこちらから)に設定するのが

私のフェイバリット作業環境です。

前職でイキっていたころは秀丸エディタDLはこちらから。シェアウェア注意)使ってたなあ。そんな時代もありました。



▼縮小専用。(DLはこちらから






JPGなどの画像ファイル軽量化のためのソフト。

ブログやHP運営をやるようになってインストールしたのがこれ。

このソフトも動作が軽い一方で、縮小率をカスタマイズできるのがとても良いです。




そういえば、Windows付属の「付箋」アプリって結構気に入っています。

ToDoリストのほか、こんな感じの仕訳TIPSを忘れないようにするために私は使っています。表示フォントや大きさが変えられるともっといいんですけど、これはこれでいいや。



もう戻れない体になってしまいました。

 さて、今日も総務の日常のお話。今日は商売道具の一つ、電卓について。


これだけPCが普及していて、Excelで表「計算」をやるにせよ、単発の物品購入時の消費税計算等のこまごました計算においてはいまだに電卓というツールは欠かせない存在です。

わたしが使っているのは簿記を勉強し始めたときからずっと使っているSHARPのEL-N942という実務電卓です。



机に置いた時の安定性、キーの早打ち機能等がついている非常に使いやすい電卓で、これを業務でずっと使っています。デザインも安心感があって、頼れる相棒として日々の業務で大活躍してくれています。


しかし、使いやすさの裏にいろいろなデメリットもあるのです。どういうことかといえば、まずは前提となるこれら↓のこと。


1)家電量販店ではSHARPではなくてCASIO製しか置いていないところが多い。

2)CASIOの電卓はACボタンや「0」の位置がSHARPとは異なる。 例→これ


補足が必要なのは2)でしょうか。電卓のキー配列は体に染みついていくもので、税理士さんなどは慣れてくると完全なタッチタイピングを駆使する方がいて、その指の動きにほれぼれしてしまいます。私自身は電卓のタッチタイピングはできませんが、「この数字の並びは電卓でこう打つ」というのが体に染みついているのは自分でも自覚していたりします。

で、この事実から導き出されることは「いったんSHARPの電卓に慣れると、SHARP製電卓を長く長く使い続けるしか選択肢は残されておらず、CASIO製電卓に移行するのは難しい」ということ。



実はSHARPの中の人もこのことを意識しているのか、最近はCASIO的なキー配列の電卓を発売していて、ユーザーの新規取り込みを狙おうとしているのですが、その効果があるのかどうかはわたしにはよくわかりません。

そしてその一方でCASIOの電卓ラインアップを見てみると、SHARP的なキー配列の電卓なんてこれっぽっちもないのですよね。殿様商売か!(←思っていません)


ということで、弊社総務部では電卓マイノリティとしてではありますが、SHARPの電卓を今後とも使い続けて行く所存でございます。夜露死苦。

紙の仕訳伝票

 前回「紙」についてちょっと書いたのですが、今回もまた「紙」のお話です。


弊社、というか誰あろう私は、会計記帳の際にPCの会計ソフトに入力する前にいちど「紙の伝票に仕訳を書く」というステップを挟んでいます。今だと、レシートや預金口座の推移から直接PCに仕訳を入力していくというやり方を取るところも多そうで、実際そちらの方が業務スピードは上がるとは思います。そういうことについて、理解はしていても、それでも弊社は紙の伝票を切り続けています。


これは私が簿記に慣れていないということではありません。

つーか、こちとら建設業経理士1級じゃ!


紙の伝票を作成することのメリットは3つあります。挙げてみましょう。

1) 会社の本業の流れを意識したうえでの仕訳ができる

2) 実際に書くことで会計の流れを考えながら仕訳をすることができて、複雑な仕訳に対してミスの可能性が減る

3) 会計ソフトでは文字数制限で入力できないメモ的な補足を付け加えることができる



このなかで私が特に重視しているのは2)です。会計担当あるあるだと思いますが、インボイス制度の導入で、複合仕訳を切る機会が一気に増えています。私はこれを脳内だけで処理して直接仕訳をソフトに入力するのはかなり危険と思っていて、仕訳をいったん紙に書くことで正確な記帳ができる、言い換えれば記帳の正確性を担保できると思っています。


ただし1枚1枚の仕訳をイチから書いていくのはシンドイ、ってのもまた事実。


その対策として月内の決まった仕訳(月末にリース料の自動引き落としがあるとか、給料日に給料を支払って預り金を計上する、だとか)についてはあらかじめExcelで伝票を作っておいて、それを毎月裏紙にプリントアウト&切断&パンチで穴あけすることで伝票として使っております。こんな感じでやってれば、紙のリユースが進んでISO14001対策にもなるんじゃね?なんてことを思うわけですよね。

ということで実際の伝票がこちら。