建設業版「桃鉄」=『桃太郎建設』のボンビーにありがちなこと

本記事アイキャッチ、「桃鉄」の世界の嫌われキャラのアイツが向かってきている。こっち来んな。

▼うちのブログの鉄板パターン

このブログを定期的に見てくださる方は、わたしの執筆パターンとして「建設業」×「なにか」のマッシュアップをネタにしているというのをうすうすお気づきかと思います。過去のアップ記事を思い出してみれば、

*建設業×萌えアニメ→『ようじょう!』(リンク→こちら

*建設業×ロックフェス→『【妄想】DOBO-ROCK開催計画』(リンク→こちら

なんかが代表例になります。

で、こういう脳みその使い方を日頃からしていると、世の中で見聞きする文言すべてを建設業に 掛け合わせて何かしら新しいマリアージュが産めないかということを思ったりしています。そんな中で「発見」したのがこれです。


建設業×桃太郎伝説=桃太郎建設
略して「桃設」(ももせつ)。

なんてゴロがいい言葉!すごい自分!


▼「桃設」ゲームシステム

※ゲーム画面イメージ。目的地を目指して現場を巡るゲームを想定しています。

「桃設」。思いついた瞬間にわたしの脳内にその世界観が広がり、ゲームのフォーマットが構築されていきます。こんな感じじゃね?って。

*フィールドは鉄道路線図じゃなくて高速道路網。
*各プレイヤーのコマは軽トラック。
*都市に着くとその都市特有の「きびだんご工場/6ヶ月/1億5000万円/完成基準」「桃太郎ランド/10年/200億円/進行基準」みたいな工事物件を受注することでプレイヤーが資金を得る。
*各プレイヤーは「遺跡発掘カード」「設計変更カード」みたいなカードを他人に適用させて工事完成を邪魔する。

ええっと、「(工事)完成基準」「(工事)進行基準」というのだけは、大多数の非建設業経理クラスタの皆様に解説が必要でしょう。長くなるのでめちゃくちゃちっちゃい字にしますが、適度にコピペしてPCのWordとかメモ帳に貼り付けて見ていただけましたら。へい、ゴー!


工事完成基準というのは、請け負った工事物件が完成して初めて売上に計上できるという原則。本ゲームでは「工事が完成しないとお金が1円たりとももらえない」という意味合いになります。
一方で「工事進行基準」というのは、請け負った工事で建設会社の決算までの進捗率に応じて売上が計上される、という会計原則です。本ゲームでは「工事の出来上がりの度合いに応じて決算ごとにお金が分割して支払われる」という意味合いになります。まあゲームシステム上で工事の進捗率を個別に計算するのが面倒であれば、毎年定額のお金が払われる、みたいにしておけばプログラム上処理は簡単に済みそうです。上の桃太郎ランドだったら10年200億円なので、1年ごとに20億円ずつ、って計算ですね。もちろん建設業経理士を目指す皆さんはこんな理解ではダメなんですけど、まあざっくり説明ってことで勘弁してください。



しかしこのゲームの妄想で一番楽しいのは、ゲーム内の妨害キャラクターである「ボンビー」「キングボンビー」が各プレイヤーに対して行う数々の「蛮行」とセリフであるのは皆さんも想像がつくのではないでしょうか。「重機は環境によくないから全部売ってきたのねん! SDGs大事なのねん!」とか。プレイヤーは「余計なお世話だ」としか言えず、自社がこれまで必死こいて蓄えてきた数々のアセット(資産)が無惨に売り払われるなどして無に帰す現実を前に諦めのため息をつき、時にコントローラーをテーブルに叩きつけるのですよね。

ということで前置きが長くなりましたが、今回は「建設業版桃鉄こと『桃設』のボンビーにありがちなこと」をつらつら書いていきます。

▼「桃設」のボンビーにありがちなこと


「パソコンのウイルス対策ソフトの更新料が高かったから、全部消したのねん! これまで1回もウイルスなんて来てないから、払うだけムダなのねん!」

 

フラグを立てるな!!!
こんなのどう考えても、直後に誰かが迷惑メールのリンクを開いて会社パソコンの中のデータが一瞬で暗号化されたりして使えなくなる悪寒しかしねえ! そもそも岡山県工事では電子納品の際にCD-R(未だに、ですが)のジャケットにスキャンに使用したウイルスソフトの名前を書く欄があったりして、ウイルスの混入には最新の注意を払ってる。こんなの感染したらお金も信用も消し飛ぶぞ……


「ISOの更新って面倒だしいっぱいお金がかかるから今年の更新はキャンセルしたのねん! 手間が消えてお金が浮いてみんなハッピーなのねん!」

 

おいマジかいらんことすんな!
ISO9001及び14001は毎年建設業者が受ける「建設業経営審査」において社会性を評価する項目に含まれていて加点材料になるだけでなく、公共工事入札の方式の一つ「総合評価方式入札」においても自社の実力を点数化する際の加点項目になってんだよ! 総合評価方式入札は加点項目がほぼフルマーク状態でないと勝負にならなくて、これがなくなると会社の存続に関わってくるんだよ!


「CCUSカードをピッって毎日やるのめんどくさいし、ピッでタッチするごとに課金されるから、事業者登録更新をやめたのねん! ボンビーが代わりに夜なべしてスタンプカード作ってあげたのねん!」

 

おいお前正気か!
下請け現場で入場時(毎日の退勤時もある現場も相当数あります)にカードタッチすることで就業記録が自動的に蓄積されるシステム、これの事業者登録を行わないということは、即、そのスタイルでの入場ができず、必然的に現場に入れない=売上も立たなくなるだろうが! それから、特に若手技能者にとっては個別の就業履歴が蓄積されないというのが致命的で、若手の大量離職さえ起きちまうぞ!!

※CCUSカードの解説については「DOBO-ROCK」の記事を見てくれると早いと思いますので、未読の方はこちらのリンクからどうぞ。



「パソコンの中にあった『びむしむ(BIM/CIM)』とかいう謎の3Dソフト、誰も使ってなさそうだからフリマアプリで売っぱらってお金にしたのねん!」

 

勘弁してくれ!!! 
超高額のライセンスを二束三文で勝手に売るな! 国土交通省の案件はもうBIM/CIM(3Dモデルデータ)での納品が原則義務化されてるんだよ!これが使えないと、最先端のハイテク工事に1ミリも参加できなくなっちまうぞ……


「『でじたるとらんすふぉーめーしょん』の略語がDXなんて知らないのねん!ボンビラスの世界ではDXは『でらっくす』以外ありえないのねん!ついでに3Dスキャナ―は質屋に3万円で売ってきたのねん!」

 

◯意しか湧いてこねえ…… 
そもそも3D スキャナはウン百万円するのが当たり前の超高額測量機器で、中小の建設会社が数年がかりのローンを組んでまで購入してる現実をお前知らないのかよ…… これがなかったらICT施工の片翼がもがれちゃうんだよ、マジで勘弁してくれ。。。



「ボンビラスの世界では従業員なんぞいらんのじゃー!!! 工事は全部下請け使え!!! 従業員は全員解雇してやったぞ!!!これで余分な社会保険料負担が減ったぞ、喜べ!!!!!」

 

→ 会 社 終 わ り ま し た 。
建設業には「一括下請負の禁止(丸投げ禁止)」という法律(参考リンク→こちらがあって、元請けが現場の「施工管理(=工程・安全・品質のチェック)」を自前の社員でやらないのは完全に違法なんだよ! 現場監督が全員いなくなったら、法律違反で「営業停止処分」か「建設業許可の取消」になって、会社そのものが消えるんだよ!!



建設業って業種として結構ハードモードだと思うんですが、それでもみんな今日も元気です。

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