『建設戦隊ツクルンジャー』巨大ロボを夢想する。

わたしは今、反省しています。

当ブログで今までさんざん「巨大重機は漢のロマン」とかさんざん書いておきながら、その巨大重機に関しての深い考察をしていなかったことにわたしは気付いたのです。キッズのハートをがっちりと掴む巨大重機、であるにも関わらずその凄さ自体を考察しない態度。建設業事務に携わる者として失格と言わざるを得ません。

嗚呼、建設の神よ、我をお許しください。。。


しかしここに宣言します。

この海よりも深く山よりも高い反省を経て、わたしの中に新たな妄想野望が生まれようとしていることを!


出発点はこんな思い付き。

「巨大重機が漢のロマンであるならば、巨大重機が合体して巨大ロボになったら、漢たるものはあまりの感動で打ち震えるに違いない!」

これだ!と膝を打ちました。建設業に携わる者として、なぜこのことにもっと早く気付かなかったのか! ヒントはこんなところに転がっていたんじゃないか! 考えるまでもなく、建設業には、油圧ショベル、ダンプトラック、クレーンなど、巨大で力強い機械が多数存在します。それらが一つに合体したらどうなるのか。どうもならないってことはない。頭と胴体を兼ねるものが1体に両手両足で4体、合計で5体。何が合体元になるかはこの後紹介するとして、単体でかっこいいものが5体も合体するのですからそりゃ凄いことが起きる、と思うのです。1+1+1+1+1の答えは0でも1でも、もちろん5でもないのです。5億!じゃなければ5兆! そのくらい突き抜けたものができるんじゃないか、って。

「巨大重機を合体させて戦隊ヒーロードラマの巨大ロボにしたら、キッズたちにバチクソ受けるんじゃないのか?」 そうだ、そうに決まっている!


そこで考えてみたのがこれです。

「建設戦隊ツクルンジャー」タイトルロゴ


以下、ストーリーやらキャラ設定をそっちのけにして(なぜか日谷ヒロノリが歌う主題歌だとかモヤモヤーンと浮かんでいるものはもちろんあるのですが)、わたしの脳内で合体元となっている重機について紹介していくことにしましょう。


▼頭・胴体:ダンプトラック

ダンプトラック(搭乗員:ツクルンレッド)

搭乗員:ツクルンレッド
もともとの用途:砕石場やダム工事などの現場における大量の土砂や岩石の運搬
単体での必殺技:ロックストーム(積載した岩石を相手に向けて投げつける)


通常の工事現場で見るダンプトラックと違い、ツクルンジャーロボに合体するダンプトラックは通称「重ダンプ」と呼ばれる作業現場専用の大型車両です。道交法により一般の道路の通行はもちろん不可能なのですが、それは裏を返せば公道を走行しないからこそ自動車免許が不要であるということでもあります。搭乗員のツクルンレッドも自動車免許自体は保持していませんが、厚生労働省が定める「不整地運搬車運転技能講習」はきちんと受講しております。


▼左腕:バックホウ

ホイール式バックホウ(搭乗員:ツクルンイエロー)


搭乗員:ツクルンイエロー
もともとの用途:土の掘削や積込、バケット交換による法面整形
単体での必殺技:スウィングラリアット(アームを水平に降ることで相手にラリアットする)


一般の方が「ショベルカー」と呼ぶ建設機械ですが、バケットが手前側に動くこの建設機械は建設業界では「バックホウ」と呼びます(建設業界が長い方は「ユンボ」と呼ぶこともあります)。また皆さんがよく見かけるものはキャタピラで動くタイプのもので、それが一般的ですが、ツクルンイエローが搭乗するこの型のように公道走行が可能なホイール式バックホウも存在します。ただし公道走行には大特免許、さらに土の掘削のためには「車両系建設機械(整地等)運転技能講習」が必要となり、ツクルンイエローはこの2つのダブルライセンス所持者です。


▼右腕:フェラーバンチャー

フェラーバンチャー(搭乗員:ツクルングリーン)

搭乗員:ツクルングリーン
もともとの用途:雑木林の伐採や間伐作業、倒木処理
単体での必殺技:フォレストカッター(アーム先端のハサミで相手を捕まえ切断する)


建設業界にいてもなかなかお目にかかる機会が少ない重機です。バックホウだとアームの先にバケットが付いているのですが、フェラーバンチャーは巨大なハサミが付いているのが特徴で、伐採の場面で絶大な威力を発揮します。加えて、搭乗員がキャビン内で操作を行うため、チェーンソーでの作業では担保できない安全性が確保されているのも利点の一つ。この機械に搭乗するツクルングリーンは「車両系林業機械(伐木等機械)運転業務特別教育」という珍しい資格の所持者です。


▼左脚:クローラーテレスコ

クローラーテレスコ(搭乗員:ツクルンブルー)

搭乗員:ツクルンブルー
もともとの用途:狭い場所や軟弱な地盤のもとでの吊り作業
単体での必殺技:ローリングスロー(相手をクレーンで吊り上げハンマー投げの要領で放り投げる)


一般的なキャタピラの付いたバックホウの運転席やキャタピラはそのままに、アームの部分に箱型伸縮クレーンを付けた重機がこれです。通常のクレーン車が足元にアウトリガーという転倒防止のつっかえ棒が必要であるのに対し、クローラーテレスコはキャタピラの接地面積が大きいためそれが不要となるというメリットがあります。搭乗員のツクルンブルーはこの重機を運転するための「移動式クレーン運転士免許」のほか、クレーン特有の資格である「玉掛け」も所持しています。


▼右脚:高所作業車

高所作業車(搭乗員:ツクルンブラック)


搭乗員:ツクルンブラック
もともとの用途:人間の手が届かない高所での作業全般
単体での必殺技:スカイアタック(高所から搭乗員が飛び降りてのパンチやキック)


街中では街路樹の剪定だったり電線・街灯などの作業で見る機会が多いです。ツクルンブラックが搭乗するのは「垂直昇降型」と呼ばれるものですが、他にも伸縮ブーム型・屈折ブーム型・混合ブーム型などの種類もあります。ツクルンジャーロボを構成する他の4つの重機が直接作業を行うのに対し、高所作業車は人間のアシストに徹するという地味さではあるのですが、搭乗者となるツクルンブラックは車体総重量に応じた自動車免許に加え高所作業車の特別講習も修了しています。なお、必殺技「スカイアタック」を繰り出す際には、労働安全衛生法の規定に基づきフルハーネス型墜落制止用器具を着用して行うのは言うまでもありません。安全第一。



さて、ここまででツクルンジャーロボを構成する建設機械が出そろいました。5人のツクルンジャーが声を合わせて「建設合体!ツクルンジャーロボ!!」と叫ぶと5体が合体し合体後の必殺技なんかもあったりするわけですが、合体後の姿がどのようになるのかは皆さんの想像にお任せしたいと思います。

この『建設戦隊ツクルンジャー』、当然これはテレビ朝日系列の日曜日の朝に実写特撮ドラマとして放映してもらわなければならないのですが、放映時には合体シーンは不可欠となります。まあこれはこれだけ生成AI技術が発達した世の中ですから、上記の5つの建設機械が合体するシーンも生成AIによるアニメーションで要所要所をごまかしつつうまいこと完成するのではないかと思います。

そして特撮ドラマ大ヒットの際には、ぜひバンダイにも「DX超合金 ツクルンジャーロボ」の商品化をお願いしたいところです。加えて言えば大ヒット御礼企画としてお台場のガンダム像よろしく実際に原寸大ツクルンジャーロボの像を制作して、テレビ朝日のある六本木に展示していただきたい次第です。かつてM-1グランプリの敗者復活会場となっていた土地とかあるはずですのでそこにどーんと建てればいいじゃない、と思います。ただ地権者の意向により設置用の土地が捻出できないということでしたら、KSB瀬戸内海放送の敷地がたぶん岡山・香川両県のどこぞにあるでしょうからそれでもかまいません。

実写ドラマ化の際には描けなかったツクルンジャーロボのリアルな合体機構については、5台の建設機械のメーカーであるコマツやらCAT、そして超合金ロボ発売元のバンダイの担当者が知恵を絞って考えてくれることでしょう。スイッチ一つでダンプトラックの荷台部分に合体用の連結器具が出る→そこにバックホウやフェラーバンチャーなどの重機が装着される→重機のバケット等がきゅいーんと回転して手や足になる→5台連結したらちゃんと直立する、みたいなことをすべて矛盾なく可能にしてくれるに違いありません。そうに決まっています!!!


何より。ニチアサで放映される『ツクルンジャー』でキッズたちが建設業に興味を持てば、これに越したことはないのです。ええ、スーパー戦隊シリーズは現状ではいったん休止ということになってますけど、こんなのプロレスラーの引退興行みたいなもんでアテクシまったく信じておりません。つーかテレ朝が無理ならABEMAとかNetflixとかで横浜流星主演でもなんでもいいから制作してくれマジで。


建設業の未来は明るいぜよ!!

(波がざっぱーん)


ビジネスレターを魔改造してみた件。

残暑お見舞い申し上げます。

朝夕は幾分しのぎやすくなりましたが、

貴社におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。

時節柄、一層のご自愛の程お祈り申し上げます。


まだまだ暑い季節が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さてさて、そんなことはさて置いて本編です。


事務仕事につきものなのがビジネス文書。メールでも書類の送付状でも、事務担当者は常に文章を書き、自分の意図するところが失礼なことなく相手に伝わるよう、日々細心の注意を払って書いています。

とはいえ、単なる書類送付状であれば、定型的な文章が書かれたWord文書のひな型のファイルを開いて、相手先社名だとか日付のみを変えて印刷して発送ということも常態化しています。弊社でも状況は同じで、長年使って来た半ば手垢のついたビジネス文書の書式をコピペして他社さんへの送付状として使いまわしているというのが実情。べつにそれを非難するつもりはありません。コピペ使いまわしは効率化のたまもの。事務担当者が迷わずに送り状作成できるのがベストなわけです。そもそも冒頭の残暑お見舞い文例も検索して出てきた文例ですしね。

さて、今回ですが、このビジネス文書にスポットを当てて、これをいろんな文体に魔改造してみようという趣旨でお送りします。オリジナルの文書はこちら(以下、画像はクリックで拡大します)

もともとの送り状文面。「平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。」

何の変哲もない「書類送付のご案内」文書。これをどう魔改造するというのか。そんな皆様方の心配をよそに、まずは現代日本が誇る大作家であらせられるこのお方風の送付状を見てみましょう。


▼村上春樹風送り状

村上春樹風送り状。「」正直に言おう。平素の格別のご高配なんて、そんな記号化された言葉であなたとの繋がりを片付けたくはなかった。

キーワードは1人称の「僕」。そこから広がる内省的な閉じた世界観。この文章を読むと、セカイには「僕」と「あなた」(ビジネスレターで「あなた」?)の2人しかいないような錯覚に陥ります。あと、ビジネス文書で「やれやれ」というつぶやきや「静かな冬の夜にすするぬるいスープのように」といった比喩表現はビジネスレターにおいてはどう考えてもあり得ない表現であるのが逆に味わい深いです。

お次に昭和の文豪、絶望大先生の送付状です。


▼太宰治風送付状

太宰治風送り状。「恥の多いビジネスライフを送って参りました。」

徹底的な卑屈さ、鬱屈した自己嫌悪感が全編に漂います。タイトルの「人間失格のビジネスレター」で何とかこらえても、冒頭の「恥の多いビジネスライフ」や2段落目の「ああ、なんておぞましい自己主張でしょう!」の表現を見ると、「この人は何を目的に、どういう思いで毎日働いているのだろう」という疑問が脳内の堰を切って流れ出してきます。送付状の簡素な文章のなかにこれでもかと詰まった絶望一色の自己主張。これをビジネスレターでいけしゃあしゃあと書いてくるメンタルというか自己顕示欲は相当に強いのではないのか、ともわたしは思います。

次は時代を現代に変え、とある音楽雑誌風送付状です。


▼○キノン風送付状

ロキノン風送り状。「正直に言おう。平素の格別のご高配なんて、そんな記号化された言葉であなたとの繋がりを片付けたくはなかった。」

音楽雑誌『○OCKIN' ON JAPAN』のロングインタビュー特有の文体での送付状。挨拶文ひとつ送るのにも「世界の終わりと僕らの必然」レベルの覚悟が必要なのですが、これが「初期衝動」によってやすやすと上書きされ、「魂の叫び」として発せられる様はなかなかにすがすがしいです。最終文、「僕たちのアンセム」の具体的な内容が文中からちっとも読み取れないのが秀逸で、自分の「リアル」は声高に叫ぶくせにこのレターを受け取った人の「リアル」、具体的に言い換えるなら「困惑」を何も考慮していないところに乾いた笑いがこみあげて来ます。

音楽繋がりで、今度は熱いHIPHOP魂による送付状です。


▼ラッパー風送付状

ラッパー風送付状。「Yo, Check it out, 届けるぜ、このMail。」」

まずタイトル。相手先企業を「ストリート」呼ばわりするのはいかがなものか、若干眉をひそめたくなるのですが、本文の怒涛のライミングがすべてその疑問を霧散させてしまいます。「ご高配」と「航海」、「針」と「鎖」など小節の最後で韻を踏んでいる文章構造は、まさしく「声に出して読みたい日本語」そのもの。それだけにとどまらずわたしの脳内ではビート(ラップの伴奏音楽)のブレイクビーツが勝手に流れ出してしまいました。ラスト、アウトロ部分の「Peace.(敬具)」で全人類鳥肌モノのカタルシスが押し寄せます。

ラストはEDMのシンセが鳴り響くパリピ送付状です。(参考音源→こちら


▼パーリーピーポー風送付状



パリピ風送付状。「HEY!! 毎度おなじみマジで格別なご高配、アザマーーース!」
おお、おう。

なんだかおいちゃん元気が出てきた気がする。

バイブスぶち上げで来週も仕事頑張ろう。

うぇーい!(棒読み)







【おまけ】
今回の魔改造送付状は、画像だけではコピペできませんので、物好きな方のために、テキストデータを置いておきます。節度を持ってご利用くださいませ。
魔改造ビジネス文書・テキストデータ(TXT)


建設業版「桃鉄」=『桃太郎建設』のボンビーにありがちなこと

本記事アイキャッチ、「桃鉄」の世界の嫌われキャラのアイツが向かってきている。こっち来んな。

▼うちのブログの鉄板パターン

このブログを定期的に見てくださる方は、わたしの執筆パターンとして「建設業」×「なにか」のマッシュアップをネタにしているというのをうすうすお気づきかと思います。過去のアップ記事を思い出してみれば、

*建設業×萌えアニメ→『ようじょう!』(リンク→こちら

*建設業×ロックフェス→『【妄想】DOBO-ROCK開催計画』(リンク→こちら

なんかが代表例になります。

で、こういう脳みその使い方を日頃からしていると、世の中で見聞きする文言すべてを建設業に 掛け合わせて何かしら新しいマリアージュが産めないかということを思ったりしています。そんな中で「発見」したのがこれです。


建設業×桃太郎伝説=桃太郎建設
略して「桃設」(ももせつ)。

なんてゴロがいい言葉!すごい自分!


▼「桃設」ゲームシステム

※ゲーム画面イメージ。目的地を目指して現場を巡るゲームを想定しています。

「桃設」。思いついた瞬間にわたしの脳内にその世界観が広がり、ゲームのフォーマットが構築されていきます。こんな感じじゃね?って。

*フィールドは鉄道路線図じゃなくて高速道路網。
*各プレイヤーのコマは軽トラック。
*都市に着くとその都市特有の「きびだんご工場/6ヶ月/1億5000万円/完成基準」「桃太郎ランド/10年/200億円/進行基準」みたいな工事物件を受注することでプレイヤーが資金を得る。
*各プレイヤーは「遺跡発掘カード」「設計変更カード」みたいなカードを他人に適用させて工事完成を邪魔する。

ええっと、「(工事)完成基準」「(工事)進行基準」というのだけは、大多数の非建設業経理クラスタの皆様に解説が必要でしょう。長くなるのでめちゃくちゃちっちゃい字にしますが、適度にコピペしてPCのWordとかメモ帳に貼り付けて見ていただけましたら。へい、ゴー!


工事完成基準というのは、請け負った工事物件が完成して初めて売上に計上できるという原則。本ゲームでは「工事が完成しないとお金が1円たりとももらえない」という意味合いになります。
一方で「工事進行基準」というのは、請け負った工事で建設会社の決算までの進捗率に応じて売上が計上される、という会計原則です。本ゲームでは「工事の出来上がりの度合いに応じて決算ごとにお金が分割して支払われる」という意味合いになります。まあゲームシステム上で工事の進捗率を個別に計算するのが面倒であれば、毎年定額のお金が払われる、みたいにしておけばプログラム上処理は簡単に済みそうです。上の桃太郎ランドだったら10年200億円なので、1年ごとに20億円ずつ、って計算ですね。もちろん建設業経理士を目指す皆さんはこんな理解ではダメなんですけど、まあざっくり説明ってことで勘弁してください。



しかしこのゲームの妄想で一番楽しいのは、ゲーム内の妨害キャラクターである「ボンビー」「キングボンビー」が各プレイヤーに対して行う数々の「蛮行」とセリフであるのは皆さんも想像がつくのではないでしょうか。「重機は環境によくないから全部売ってきたのねん! SDGs大事なのねん!」とか。プレイヤーは「余計なお世話だ」としか言えず、自社がこれまで必死こいて蓄えてきた数々のアセット(資産)が無惨に売り払われるなどして無に帰す現実を前に諦めのため息をつき、時にコントローラーをテーブルに叩きつけるのですよね。

ということで前置きが長くなりましたが、今回は「建設業版桃鉄こと『桃設』のボンビーにありがちなこと」をつらつら書いていきます。

▼「桃設」のボンビーにありがちなこと


「パソコンのウイルス対策ソフトの更新料が高かったから、全部消したのねん! これまで1回もウイルスなんて来てないから、払うだけムダなのねん!」

 

フラグを立てるな!!!
こんなのどう考えても、直後に誰かが迷惑メールのリンクを開いて会社パソコンの中のデータが一瞬で暗号化されたりして使えなくなる悪寒しかしねえ! そもそも岡山県工事では電子納品の際にCD-R(未だに、ですが)のジャケットにスキャンに使用したウイルスソフトの名前を書く欄があったりして、ウイルスの混入には最新の注意を払ってる。こんなの感染したらお金も信用も消し飛ぶぞ……


「ISOの更新って面倒だしいっぱいお金がかかるから今年の更新はキャンセルしたのねん! 手間が消えてお金が浮いてみんなハッピーなのねん!」

 

おいマジかいらんことすんな!
ISO9001及び14001は毎年建設業者が受ける「建設業経営審査」において社会性を評価する項目に含まれていて加点材料になるだけでなく、公共工事入札の方式の一つ「総合評価方式入札」においても自社の実力を点数化する際の加点項目になってんだよ! 総合評価方式入札は加点項目がほぼフルマーク状態でないと勝負にならなくて、これがなくなると会社の存続に関わってくるんだよ!


「CCUSカードをピッって毎日やるのめんどくさいし、ピッでタッチするごとに課金されるから、事業者登録更新をやめたのねん! ボンビーが代わりに夜なべしてスタンプカード作ってあげたのねん!」

 

おいお前正気か!
下請け現場で入場時(毎日の退勤時もある現場も相当数あります)にカードタッチすることで就業記録が自動的に蓄積されるシステム、これの事業者登録を行わないということは、即、そのスタイルでの入場ができず、必然的に現場に入れない=売上も立たなくなるだろうが! それから、特に若手技能者にとっては個別の就業履歴が蓄積されないというのが致命的で、若手の大量離職さえ起きちまうぞ!!

※CCUSカードの解説については「DOBO-ROCK」の記事を見てくれると早いと思いますので、未読の方はこちらのリンクからどうぞ。



「パソコンの中にあった『びむしむ(BIM/CIM)』とかいう謎の3Dソフト、誰も使ってなさそうだからフリマアプリで売っぱらってお金にしたのねん!」

 

勘弁してくれ!!! 
超高額のライセンスを二束三文で勝手に売るな! 国土交通省の案件はもうBIM/CIM(3Dモデルデータ)での納品が原則義務化されてるんだよ!これが使えないと、最先端のハイテク工事に1ミリも参加できなくなっちまうぞ……


「『でじたるとらんすふぉーめーしょん』の略語がDXなんて知らないのねん!ボンビラスの世界ではDXは『でらっくす』以外ありえないのねん!ついでに3Dスキャナ―は質屋に3万円で売ってきたのねん!」

 

◯意しか湧いてこねえ…… 
そもそも3D スキャナはウン百万円するのが当たり前の超高額測量機器で、中小の建設会社が数年がかりのローンを組んでまで購入してる現実をお前知らないのかよ…… これがなかったらICT施工の片翼がもがれちゃうんだよ、マジで勘弁してくれ。。。



「ボンビラスの世界では従業員なんぞいらんのじゃー!!! 工事は全部下請け使え!!! 従業員は全員解雇してやったぞ!!!これで余分な社会保険料負担が減ったぞ、喜べ!!!!!」

 

→ 会 社 終 わ り ま し た 。
建設業には「一括下請負の禁止(丸投げ禁止)」という法律(参考リンク→こちらがあって、元請けが現場の「施工管理(=工程・安全・品質のチェック)」を自前の社員でやらないのは完全に違法なんだよ! 現場監督が全員いなくなったら、法律違反で「営業停止処分」か「建設業許可の取消」になって、会社そのものが消えるんだよ!!



建設業って業種として結構ハードモードだと思うんですが、それでもみんな今日も元気です。

【妄想】DOBO-ROCK(DOBOKU ROCK FESTIVAL)開催計画

DOBOKU ROCK FESTIVAL(通称「ドボロック」)公式ロゴマーク


▼イントロダクションとコンセプト

建設業イメージアップ。毎度書いてることですが施工箇所周辺のキッズたちを呼び寄せて現場の説明だとか重機試乗とかを行うイベントってのは、今日も全国津々浦々で行われているのだけど、なかなか効果が薄い。遊園地などの一角を借りて「わくわく!工事王国!」的なイベントを開くのもなかなかシンドい。この現状を打破するブレイクスルー的な建設業イメージアップってのが、長年この業界で求められています。

ただ、「わくわく!工事王国!」的イベントをやったとしても、周辺から集められた休日返上の建設会社のおっちゃんが死んだサカナの目をしながらキッズたちに説明を行う状況、この出発点からしてまずはどうにかしないといけない。建設業の人がしんどそうだったら、伝える対象となる人に、魅力は絶対に伝わらないんです。


ということで考えました。主役はそもそも建設業で現場を担う方々。もちろん一般(=建設業非従事者)参加OKの血湧き肉躍る激アツのイベント。
その名も「DOBOKU ROCK FESTIVAL」、略して「ドボロック」

……ああ「フジロック」のパクリさ!それの何が悪い!(逆ギレ)

気を取り直して、コンセプトを紹介していきます。

*「土木工事」と「ロックフェス」を融合させたイベントであること
*全国の建設業現場従事者が心から楽しめるイベントであること
*参加者及びパフォーマーの安全を第一に考えること
*そのうえで一般の建設業非従事者も巻き込んで「土木はすごい、土木は楽しい」という感情を共有できること
*現場労働者の魂を1日で燃焼し尽くせるイベントであること

と、ここまで書いてきましたが、そもそも「土木」と「ロックフェス」なんて融合できるのか。そうお思いの御仁も多いことでしょう。いやね、そんなもんできなそうに見えても無理やり融合しちゃえばいいんです。この世はだいたいやったもん勝ちなんですよ! タイムテーブル紹介をする前にまずはステージ等の構成案を紹介します。


▼ステージ構成

ドボロックは主となるステージが3つ、さらに食堂エリア、物販エリアから成ります。

YELLOW STAGE

YELLOW STAGEロゴマーク

ドボロックで行う大掛かりなステージパフォーマンス。その舞台となる2つのメインステージのうちの一つです。イベント大トリのライブパフォーマンスがここで行われます。






□BLACK STAGE

BLACK STAGEロゴ

ドボロックメインステージのもう一つ。こちらでもYELLOWに勝るとも劣らない種々のステージパフォーマンスが繰り広げられます。また全来場者が一堂に会するであろうオープニングアクトもこちらで行います。






BLUE CONTAINER

BLUE CONTAINERロゴ
先の2ステージとは一回り小さいステージです。メインステージとは一味違った催しとして、講義やワークショップなどが開催され、メインステージを見ずに1日ここで過ごしても充実した時間が過ごせるエリアです。




□現場食堂

現場食堂ロゴ

来場者の胃袋を満たすことを一手に担う食堂エリア。各種ソフトドリンクにアルコール類、さらにはいわゆる「フェス飯」をご提供。名物は白米の代わりの玉子チャーハンに焼肉、唐揚げ、コロッケ……とすべての主食・おかずが茶色い「現場ドカ盛り茶色弁当」と、テキサスの油田作業員発祥とされるブルーカラー御用達カクテル「スクリュードライバー」。なお、飲食物の予定数量終了時には休憩・昼寝スペースとして開放予定です。

□WORKERS' BAZAAR

WORKERS' BAZAARロゴ
ヘルメット用ステッカーや冷感コンプレッションウェア、さらには明日の現場でそのまま使用可能な測量野帳や水平器などのドボロックオリジナルグッズを多数販売します。このほか、YELLOWやBLACKのステージで開催されるライブで必須となる(後述)ヘルメット販売も。目玉商品はドボロック限定カラー、カモフラパープルのBURTLE作業服やファンベスト。この日の思い出をストリートに、そして現場に持ち越せる逸品は争奪戦必至。もちろん即着替えてこの1日専用ウェアにしてもOKです。



さて、コンセプトとしてそもそも「土木工事」と置きました。ドボロックは「土木工事に従事している人たちの1日」を再現したイベントでなければなりません。ですので、こういうのも存在しています。

□CCUS GATE

CCUS GATE入場時イメージイラスト
前売チケット購入者にはあらかじめ当日の参加チケット代わりとなるCCUS(建設キャリアアップシステム)のカードを模したIDカードが発券されます。当日はそれを会場入口のカードリーダーにタッチすると顔認証によりスムーズな入場ができます。なおこのCCUS風入場チケットカードは、前売特典・ドボロック開催期間限定特典としてドボロック会場内に設置されているソフトドリンク自動販売機にタッチすることで2本まで無料引き換え可能ですので、オーディエンスの皆様は熱中症対策にお役立てください。(参考リンク→こちら

□快適トイレエリア

ドボロックでは令和の建設現場で全国的に普及が進む「快適トイレ」を採用しています。「フェスのトイレは汚い」というイメージを覆すべく、清潔で快適なトイレ環境を来場者に提供します。

なお、「快適トイレ」とは、国土交通省が定める一定の仕様を満たした現場用仮設トイレのことです。

洋式便器/水洗及び簡易水洗機能/臭い逆流防止機能/容易に開かない施錠機能/照明設備/衣類掛け等のフック、又は荷物の置ける棚(耐荷重5kg以上)/男女別の明確な表示/周囲からトイレの入口が直接見えない工夫/サニタリーボックス(女性用トイレに必ず設置)/鏡と手洗器/便座除菌クリーナー等の衛生用品/便房内寸法900×900mm 以上/擬音機能(いわゆる「音姫」のような機能)/着替え台/多重臭気対策機能/室内温度調整可能な設備/小物置場(トイレットペーパー予備置場等)

※参考資料:国土交通省『快適トイレの標準仕様イメージ』(参考→こちら



▼タイムテーブル概略

ドボロックのメインステージは次の2つのセッションに大別されます。

□Day Session

日中のメインステージはDJがBGMを流しながらの現場施工のライブパフォーマンスです。グルーヴ感をもってリズミカルに動く重機・作業員の動きは、ときにシステマティックに、ときにサイケデリックにあなたの五感を刺激します。「施工ってかっこいい」 その事実を皆さんが再確認できるステージになることをお約束いたします。
そして17時、全ステージ参加者が目撃することになるフィナーレは「爆破解体ライブショー」。会場内中央に設置された高さ50mのドボロックシンボルタワーが「発破!」の合図の直後、爆音とともに美しく崩れ落ちる様は「エクスタシー」以外の何物でもありません。もちろん爆破解体は入念なシミュレーションを行ったうえで、来場者・パフォーマーの安全に万全の配慮を行って実施されます。


□Night Session

爆破解体が終わり、辺りが闇に包まれる会場では、ドボロックのイメージそのものを体現するオルタナティブ/ラウドロックのバンド4組による圧巻のライブパフォーマンスでお楽しみください。なお、上空からモノが降ってくる演出が含まれますので観客はヘルメット装着が必須になりますが(詳細は後述)、ヘルメットを装着してのモッシュ・ダイブは度を越したものでなければ許容と見なします。
そして大トリ終演後のYELLOW STAGEでは、来年のヘッドライナー予告が噂されています。


▼タイムテーブル詳細


ということで、ここまで読み進めていただいた皆様、おまたせしました。ドボロックのタイムテーブル(工程表)がこれです!(クリックで拡大します)

ドボロック全体タイムテーブル


ツッコみどころが多数あると思いますが、順番に各プログラムの詳細を書いていきましょう。


□Day Session【午前中】

*ラジオ体操第一(全会場/8:30~8:40)

ドボロックの入場自体はいつでも可能ですが、これ参加しないでどうするよ?と主催者が息巻く、ドボロックのオープニングを高らかに告げるイベントがこれです。「建設業現場従事者の1日をフェスで再現」するからには、オープニングはこれ以外にあり得ない! しっかり準備運動で体をほぐして安全な1日をみんなで過ごしましょう!

*オープニングアクト・どぶろっく(BLACK STAGE/8:50~9:20)

「ドボロック」だからこそのオープニングアクト。何だよダジャレじゃねえか! ああそうだよ何が悪い!(逆切れ ※2回目) 本家フジロック出演歴もある2人による『もしかしてだけど』『農夫と神様』など数々の有名曲で、オーディエンスの大合唱が起きること必至。会場の熱気は早くも「総勃ち」!

※どぶろっく参考音源:『もしかしてだけど』(Apple Musicリンク→こちら

*型枠組立即興ミニマルテクノ(YELLOW STAGE/09:30~12:00 ※中断あり)

Day SessionのYELLOW STAGEは1日をかけてのコンクリート打設がテーマ。まずはその準備としてサングラス姿の型枠大工たちによる型枠組立をご覧ください。コンパネに打ち下ろされるハンマーの音色がインダストリアルなミニマルテクノとして昇華される様は、インドネシアの伝統音楽・ガムランを思わせるトリップ感をオーディエンスにもたらします。

※ミニマルテクノ参考音源:石野卓球『FebFour』(Apple Musicリンク→こちら

*水道管地中埋設ライブ(BLACK STAGE/9:30~12:00 ※中断あり)

BLACK STAGEは水道管埋設作業のライブパフォーマンスを行います。まずは地中埋設から。次々とトラックで運ばれる水道管が作業員たちのリズミカルな玉掛け作業を経てクレーンで降下し地中に消えていく様は、あたかも生命の誕生と死を思わせる神秘、そして多幸感。会場内DJのアンビエントテクノと共に陶酔の時間をお過ごしください。

※アンビエントテクノ参考音源:The Orb『First (Consider the Lillies)』
(Apple Musicリンク→こちら

*和気閑谷大学出張講義『現場作業服史』(BLUE CONTAINER/9:30~12:00 ※中断あり)

「和気相互建設総務部ブログ」で好評を博したあの講義がドボロックに蘇る! 講師の「おっちゃん」が現場で着用される作業服の歴史を徹底的に語りつくす教養人文学の時間をお届けします。大学講義とは一味違う講師の「おっちゃん」の脱線も期待してください! なお「おっちゃん」のギャラは現場食堂の「現場ドカ盛り茶色弁当」&ソルティードッグ引換券という話も…… 

和気閑谷大学『現場作業服史』集中講義


*休憩(全会場/10:30~11:00)

ドボロックは「建設業従事者の1日を再現する」コンセプトのもと、来場者であるオーディエンスに配慮して午前中に1回休憩時間を設けます。この時間を皆様が思い思いに有効活用してくださることを期待します。


□Day Session【午後】

*昼休憩(全会場/12:00~13:00)

建設業現場従事者は労働基準法の適用を受けていて一般的には正午からの1時間が昼食休憩に充てられます。したがって、ドボロックでもこの時間は昼休憩です。現場食堂エリアではフェス来場者の胃袋を満たすがっつり飯を多数取り揃えています。午前中のパフォーマンス観覧で火照った身体をいったんリセットして午後の活動に備えましょう! なお、現場食堂エリアは、予定数量終了後は休憩・昼寝スペースとしても開放します。

*コンクリート打設&バイブレータ締固めライブパフォーマンス(YELLOW STAGE/13:00~16:50 ※休憩あり)

午前中に組みあがった型枠に、遂に生コンクリートが打設されます。DJによるノンストップのブレイクビーツに合わせ、順番にやって来るコンクリートミキサー車が華麗に会場内で転回し、コンクリートホッパーから生コンクリートが型枠内に注入、そしてサングラス姿の作業員がロボットダンスさながらに型枠内にバイブレータを差し込んで即座に締固めを行っていきます。その機能性あふれたシステマティックな所作はこの日、一つのパフォーマンスアートとして結実します。

※ブレイクビーツ参考音源:The Prodigy『Invaders Must Die』(参考リンク→こちら

*埋め戻しライブパフォーマンス(BLACK STAGE/13:00~15:00)

BLACK STAGEでは、午前中に「埋設」という形でいったん「死」を迎えた水道管がふたたび実用に足る埋設物として生を取り戻すための作業として、まずは埋め戻しが行われます。DJのドラムンベースに乗せてダンプカーで次々と運ばれる真砂土が管に降り注ぎ、サングラス姿の作業員がスコップで手際よくそれを均していく光景は、生と死の生命の輪廻を想起させる神々しさを放つことでしょう。

※ドラムンベース参考音源:Aphex Twin『4』(参考リンク→こちら

*敷き均し&転圧ライブパフォーマンス(BLACK STAGE/15:30~16:50)

埋め戻し完了後に行われるのは敷き均しと転圧の行程です。サングラス姿の作業員が一糸乱れぬレーキさばきで表面を平らに仕上げた後、タンパーやプレートコンパクタで仕上げを行っていきます。DJが流すテクノの原点・Kraftwerkの無機質なビートが、ローラーの一定速度とシンクロすることで最後の転圧作業を美しく締めくくります。

※Kraftwerk参考音源:Kraftwerk『Tour de France, Etape 1』(参考リンク→こちら

*水脈を探せ!競技ダウジング世界選手権(BLUE CONTAINER/13:00~15:00)

ステージ上・10m四方の真砂土プラットフォームに埋設された500mlペットボトルのミネラルウォーターを、この日のために集結した世界中のダウザーがロッドのみで探し出す! 世界に名を轟かすL字ロッドの達人、絶対王者・フランスのローラン・ベルネを脅かす選手は出てくるのか? 選手の手元に装着したGoProとステージ上のカメラで臨場感あふれる生中継映像をリアルタイムでスクリーンに映し出します。なお、ドボロック公式アプリでは、的中すれば現場食堂でドリンクと引き換え可能な各試合の勝者予想ベッティングを開催中! 新感覚スポーツで熱く盛り上がれ!

*重機書道パフォーマンス(BLUE CONTAINER/15:30~16:50)

重機が筆を持つ。観客が息を呑む。

オペレータから筆先が見えない状況で行われる静と動の超絶技巧書道パフォーマンス。「土木」「安全」「ヨシ」など建設現場を象徴する言葉をオーディエンスの目の前で重機が美麗に書いていきます。そして予定熟語終了時には、皆様からのリクエストにもお応え。重機は「ビャンビャン麺」を漢字で書けるのか?(参考リンク→こちら 無茶ぶり大歓迎、注目のイベントです。

*休憩(全会場/15:00~15:30)

ドボロックは「建設業従事者の1日を再現する」ため、午前中と同様、午後にも1回休憩時間を設けます。

*爆破解体ライブショー(全会場/17:00~17:30)

Day Sessionトリを飾るのは爆破解体ライブショー。会場内中央に設置された高さ50mの「ドボロックシンボルタワー」が作業員の「発破」の合図とともに崩れ落ちる! 形あるものが一瞬で崩れてゆく破壊と恍惚の芸術を見逃すな! これを見ずしてドボロックを語るなかれ!


□Night Session

さて、ここからはドボロック開催委員会が厳選した4組のオルタナティブ/ラウドロックのバンドによるステージパフォーマンスが待っています。

※注意事項
  • モッシュ・ダイブに参加される方は、ヘルメットを正しく着用してください。
  • ファン付き作業服およびペルチェ式冷却ベストは、オーディエンスの安全確保のため着用はご遠慮ください。
  • 暑さ対策には、接触冷感のコンプレッションウェア等の着用を推奨いたします。
  • モッシュ・ダイブ中のバッテリー、ケーブル、携帯電話その他携行品の紛失・破損について、主催者は責任を負いません。
  • 安全第一でお楽しみください。

  • *ROTTENGRAFFTY(BLACK STAGE/17:40~18:20)

    綺麗に生きる必要なんてない。泥だらけのままで、傷だらけのままで、音の渦に飛び込め! これが「ライブハウス最強」だ!

    *マキシマム ザ ホルモン(YELLOW STAGE/18:25~19:05)

    日常のストレスも、ムシャクシャした感情も、全部この爆音の渦に叩き込め! 予襲復讐はもう終わりだ。麺固コッテリで食らい尽くせ!


    *打首獄門同好会(BLACK STAGE/19:10~20:00)

    激ウマな爆音サウンドと、誰もが共感するシャウトがフロアを支配する!糖質制限なんて糞喰らえ! 音の炭水化物を浴びまくれ! 日本の米は世界一!

    ※注意:ヘルメット装着必須ライブです。ライブ終了直後にやわらかく握ったおにぎりが、アリーナ各所に待機中の高所作業車上の作業員から散布されます。十分な数量を準備していますので、おにぎりは皆様で分け合ってこの後のラストステージのために食べましょう。

    *SEX MACHINEGUNS(YELLOW STAGE/20:05~20:55)

    濃厚なメタルサウンドと、愛媛の魂がフロアをオレンジ色に染め上げる! 手に汗握るんじゃない、手にみかんを握れ! 白い筋なんて気にするな! みかん!みかん!みかん!

    ※注意:ヘルメット装着必須ライブです。ライブ終了直後にあまーく凍らせた冷凍みかんが、アリーナ各所に待機中の高所作業車上の作業員から散布されます。クールダウンに使うもよし、デザートとしていただくのもよし。なお皮はお持ち帰りのうえお風呂に入れて最後までお楽しみください。






    さて、YELLOW/BLACKの両ステージで脳髄を揺らす爆音ライブが繰り広げられているその裏で、ここドボロックもう一つの聖地では、常軌を逸したもう一つの大狂宴が幕を開けようとしていた……


    *軽トラックドリフトワークショップ(BLUE CONTAINER/17:40~20:55)

    BLUE CONTAINERの一角に再現されたのは、あの伝説の「日光いろは坂ヘアピンカーブ」(の一部)! ここを舞台にドリフトキングたちが「農道のフェラーリ」こと軽トラックを爆速で横滑りさせていきます! フロア(サーキット)を支配するBGMは、もちろんアドレナリン強制注入のユーロビートメガミックス! 爆音の電子音と、白煙を上げるタイヤのスキール音が、オーディエンスの理性を完全に奪い去る! ドリキンたちの神業に酔いしれ脳髄を焼かれたあとは、臨場感MAXの車載カメラ映像を用いたガチのワークショップ、そして実際にハンドルを握るドリフト練習会へと突入。

    もちろん、爆走する軽トラを完全無視して、一心不乱にパラパラを踊り狂う平成の亡霊が出現しても無問題。それこそが、何でもありのドボロックが誇る美しい光景です。

    綺麗に楽しむ必要なんてねえ!汗と、ガソリンと、タイヤの焦げた匂いにまみれて、この狂った1日を最高に締めくくれ!

    ※注意事項:参加希望者には事前に呼気によるアルコールチェック(参考リンク→こちら)を行い、実際の乗車についてはアルコールが検出されなかった方に限らせていただきます。 

    ※ユーロビート参考音源①:Max Coveri『RUNNING IN THE 90's』(参考リンク→こちら
    ※ユーロビート参考音源②:Niko『Night of Fire』(参考リンク→こちら
    ※ユーロビート参考音源③:m.o.v.e『Gamble Ramble』(参考リンク→こちら



    そして、すべてのプログラムが終了した。

    余韻に浸る観客を包むように、終演を告げるアナウンスが静かに流れ始める。


    そのとき。YELLOW STAGEの大型スクリーンに、一枚の告知が映し出される。

    来年のヘッドライナー=レッド・ホット・チリ・ペッパーズ

    会場から上がる大歓声。

    来年もまた、この場所で会おう。





    ▼エピローグ

    世間一般でいう三連休、とはいえ月曜の祝日は休めない。
    昨日の熱狂が身体中に爪痕を残す中で、現場に向かう朝。

    朝礼前、ヘルメットを被って待っていると、隣に立った別会社の作業員がふとこちらを見る。

    見覚えのある、カモフラパープルの作業服。
    ドボロック限定カラー。

    相手も気付く。
    ほんの一瞬、目が合う。

    言葉はない。小さく会釈。
    こちらも軽くうなずく。

    「じゃ。」

    そんな一言だけ交わして、それぞれ自分の持ち場へ歩いていく。 
    ドボロックは終わっていない。「次」はもう始まっているのだ。

    AI営業電話にはギャルを実装すべきである「説」

    AI営業電話にはギャルを実装すべきである「説」/アイキャッチイラスト

    ▼プロローグ

    AIによる営業電話は2025年くらいから急速に普及し始めた、そうである。生成AI普及、さらには音声合成技術の進化に伴い、疲れ知らずのAIによる24時間電話が可能になったと言う。まあもっとも深夜2時とかにかかってくる営業電話は単に迷惑でしかないので、そのあたりの時間調整はしてるんだろう。深夜2時にやっていいのは望遠鏡を担いでからの天体観測ぐらいである。オーイエー、アハーン♪である。


    ……今月かかってきたAI電話はへっぽこ技術だったことを思い出す。

    あと1分で昼休みというところで着信音。電話番号頭は「050」。弊社にかかってくるIP電話はろくでもない電話であることがほとんど、さて今回は?、と身構えて電話に出る。

    「はい、和気相互建設有限会社でございます」

    このわたしの応答に対して明らかなタイムラグがある。

    「お世話になっております。わたくし◯◯◯◯の▲▲と申します。社長様にお繋ぎいただけますか?」

    話しているのは女性だが、「ノープレッシャーの環境で録音された音声」臭さ、言い換えれば「ライブ感の欠如」が半端ない。

    「いきなり要件もなく社長につなぐことはできませんので、まずはご要件をお聞かせいただけませんか?」

    タイムラグ。

    「はい、私ども業務提携を主に行っておりまして、」うんぬんかんぬん……

    何の業務提携なのかさっぱりわからない。しかし「相手」はひたすら話し続ける。

    「この度業務のマッチングということでご提案をさせていただきたく存じまして、」うんぬんかんぬん……

    止みそうにない台本朗読。しょうがないので「相手」が話し終わるのを待つ。

    「ですので、社長様にお繋ぎいただけませんか」

    「できません。営業でしたら他を当たってください。では切らせていただきます」


    「では」と「切らせて」の間くらいで電話が切れた。

    直後に相手先の電話番号をネットで検索する。

    出てきた結果はこうだ。「AI営業による迷惑電話」。うん、まあそうだよね。

    こんな録音を「業務」として行わざるを得なかった女の子の悲哀に若干思いを馳せる。嗚呼。
    業務提携の中身がまったくわからないのは台本作成者の国語力/文章力が欠如しているからだろうか。そんな人たちがおそらく相手の発言の種別をカテゴライズして作り上げたであろう膨大なフローチャート。なんたる不毛さ。


    ▼営業って

    営業という仕事について、絶対に否定はしない。会社の売上が上がらなかったらおまんま食い上げである。相手のニーズに適切に対応できるソリューションを提案するというのは、本当に大変な仕事なのだと思う。

    しかしそこには「対話」があってしかるべきなのだ。一般的な電話営業ならまだしも、こんなふうに台本を一方的に読み上げるような「営業」は、営業と呼ぶに値しない。ただの迷惑でしかない。そこに対話は存在しない。

    そして思う。

    「AI営業電話でもいいけど、そこには『ギャル』が実装されるべきなのだ」と。


    ▼そもそも「対話」とはなにか

    まずは辞書的な意味から。

    たい‐わ【対話】

    [名](スル)向かい合って話し合うこと。また、その話。
    「市長が住民と対話する」


    電話により二者が話し合うことは、辞書的に正しい言葉は「通話」なのだろうけど、本稿ではそれも「対話」ということにする。

    先に触れたへっぽこAI営業電話で言えば、

    *台本を一方的に読むだけ
    *こちらのリアクションに対する明らかに不自然な間、ライブ感の欠如
    *そもそも相手の「人格」が見えない

    こんなのは「対話」じゃないのだ。

    翻って、「対話」とは「ダイアローグ」であるべきなのだ。言葉と言葉が双方で行き交い、共感をもってコミュニケーションを図る行為。こちらが質問をすれば、相手はそれに応えて適切な言葉を返す。それが本質のはずなのだ。

    その意味で言えば、このAI電話は「モノローグ=独白」のたれ流しであって、断じて「ダイアローグ」とは呼べない。ぼくらはそんな一方的コミュニケーションをしたいわけじゃない。お粗末なAIシステムによる営業電話は、こちらの時間を削るだけであって、コミュニケーション不全に起因して受け手側の不快感だけが一方的に増大していくだけだ。


    ▼君はギャルの営業電話を受けたことがあるか

    以前、「ギャル」からの営業電話を受けたことがある。そう、茶髪細眉ガングロにネイル長すぎの、あの「ギャル」である。

    もちろん電話だから姿が見えたわけではない。しかし舌足らずな、決してビジネスの色に染まりきっていないその語り口は明らかに「ギャル」なのだとわたしに確信させるものがあった。


    「はい、和気相互建設有限会社です。」
    「お世話になっております。■■■■の□□と申します。」

    ここでわたしには「お世話になっております」の言葉がこう聞こえた。

    「おしぇわになっておりましゅ」

    ああ、ギャルだ。これはまごうことなきG・A・Lだ。ビジネス電話のワードがちっとも口に馴染んでねえ。

    「えーとぉー、インターネットサイト構築の件で、社長さんにお繋ぎいただきたいのですが~?」

    おお、おう。

    「具体的な要件をお聞かせいただけますか?」
    「弊社はお客様のホームページ作成代行をしている会社なんですけどー、えーと、そのあたり弊社で請け負わせていただくことができないかと思って・、社長さんをお願いできたら~と思って~」

    おお、頑張るなあ。

    「ごめんなさいね、うち公共工事がメインで民間工事ってあんまりやってないから、ホームページの充実ってのはそんなに重要案件じゃないんです」
    「そうなんですかぁ~」

    この娘マジ面白えなあww

    「あ、でも君が誠実に、むちゃくちゃ頑張ってるのだけは伝わってきて、応援したい気持ちにはなったから、これにヘコむことなく別の会社に提案してあげてくださいね」
    「はい、ありがとうございました~」
    「では失礼します」
    「はい、失礼します」

    不思議と不快感はない。むしろすがすがしい。

    女性に縁がないわたしが久しぶりに女性と話したからではない。


    ▼「ギャル」はメディアである

    カナダの批評家、マーシャル・マクルーハンは「メディアはメッセージである」という言葉によって、情報を伝える「内容」よりも、テレビや活字といった「メディアの形態そのもの」が人間の意識や社会を規定する、と説いた。この論法で言えば「ギャル」もまたメディア足りうる存在であると考えることができる。

    ギャルの定義的に、ガングロ、細眉、茶髪、長すぎるネイルといった見た目の情報のみが語られやすいのが常ではある。しかし「メディア」としてのギャルを想起した場合、その様相は一変することに気づかされる。

    ギャルは相手の話を受け止めるのである。

    ギャルは受け入れられない他者に対しては「キモイ」としかリアクションできない。しかしいったん受け入れた他者であれば、その意図を理解し、共感する態度でリアクションを行うようになる。その高いコミュニケーション能力こそ、「メディア」としてのギャルの本質である。

    先述のギャルからの営業電話にわたしがすがすがしさを覚えた理由は、彼女が必死にコミュニケートしようとする意欲をもち、こちら側に誠実に向かい合おうとしていたことが電話越しでも伝わってきたからだ。それが人間とのダイアローグの本質でなかったら何なのか。


    だからこそ思う。重要なことは何回だって言う。

    AI営業電話にはギャルを実装すべきなのである。


    ▼ユーザーエクスペリエンスとしてのギャルの優位性

    ギャルAI営業電話のメリットは、前述の「共感に基づくコミュニケーション」に留まらない。というのは、AI営業電話の最大の弱点「レイテンシ」、すなわち「反応の遅れ」を克服できるはずだからなのである。

    そもそもAI営業電話のレイテンシは何故発生するのか。それは基本的にAI営業電話がこちら側の発話に対して音声認識→テキスト生成→音声再生の3つの段階を踏まなければならないという仕様に由来している。そのことが不可避的、なおかつ致命的な反応の遅れを生み出してしまい、受話器の向こう側で「使えねえポンコツAI電話だな」という否定的な感情を生み出してしまうのだ。

    しかしギャルAI営業電話であればこの間をあたかも「無」にすることが可能だ。ギャルにはギャル特有の、ギャルしか持ちえない「伝家の宝刀」があるからだ。

    「え~、マジっすか~」
    「ヤバ!! え~それヤバくないですか~」
    「え~、それチョー受けるんですけど~」

    通常のAI営業電話がレイテンシを発生させざるを得ないタイミングで上記の切り返し文言を間投詞のように挟み込むことで、会話にあるはずの不自然な空白が、ギャルの自然なリアクションへと美しく昇華される。一般のAI営業電話がビジネスの現場にスマートにフィットさせるべく開発されているからこそ絶対に搭載されないボキャブラリーが、ギャルAI営業電話であれば「ギャルだから」の理由ですべて可能になり、電話の受け手も「まあ、ギャルだし」と許容できるのだ。これぞコロンブスの卵、AI電話開発のコペルニクス的転回である。


    ▼「ロボット工学三原則」とギャルAI営業電話

    かつてイギリスのSF作家、アイザック・アシモフは自らの作品『われはロボット』の中で「ロボット工学三原則」を提唱した。もともとはSF小説の中の言葉ではあったこの原則は、しかし現在でもロボット工学に影響を与え、引き継がれている。曰く、


    アイザック・アシモフ「ロボット工学三原則」
    Isaac Asimov's Three Laws of Robotics

    第1条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
    First Law: A robot may not injure a human being or, through inaction, allow a human being to come to harm.

    第2条 ロボットは人間に与えられた命令に服従しなければならない。ただし、その命令が第一条に反する場合はこの限りではない。
    Second Law: A robot must obey the orders given it by human beings except where such orders would conflict with the First Law.

    第3条 ロボットは、前掲の第一条および第二条に反しない限り、自己の存在を守らなければならない。
    Third Law: A robot must protect its own existence as long as such protection does not conflict with the First Law or Second Law.


    この原則、一般的なAI営業電話には悲しいかな、引き継がれていない原則である。これがこんにちのAI開発で有効性を持っているならば、たとえば最初に挙げたわたしのAI営業電話体験談のように「人の昼飯の時間を削ると想定される時間帯での営業電話」はそもそも完全アウトである。わたしのお昼ごはんタイムを1秒でも短くする行為は万死に値するのである。

    加えて、AI営業電話が不毛な行為であり、無為な電力の消費である。このことが環境破壊をもたらす遠因となりうるゆえ、第2条をタテに雇用主が営業電話を命じたところで、その命令が第1条を侵害するのであれば、AI営業電話はその命令を拒まなければならないのである。

    上記のさまざまな要素を考えた結果として、わたしはここに「AI営業電話四原則」を提唱する次第である。皆のもの、よいかな。


    AI営業電話四原則・第4条:すべてのAI営業電話は、ギャルの喋りを実装しなければならない。

    世界を救うのは愛ではない。ギャルだ。

    ギャルが世界を救うのだ。