「ちょっと昨日インターネットのゴーゴレのアイちゃんで検索してまして~」
「グーグルね。うん。あれね、グーグルって読むんですけども。あと、アイちゃんじゃなくて多分それは人工知能のエーアイだと思うんですけど。アイちゃんだったらチンパンジーになっちゃうし、アイちゃん頭いいけど人工知能にはかなわないと思うんです」
「えー、まあ、『仕事のオキテ』ってのを検索してですね」
「それはまた意識が高いじゃないですか。あの、あれでしょ、ビジネスマンが高いパフォーマンスを発揮して信頼を得るためにはどう行動するか、みたいなやつでしょ、いきなりどうしたんですか?」
「そこにこんなのがあったわけですよ。『ピッチャーは三振を奪った後に派手なガッツポーズをしてはいけない』」
「いや、それは『野球の掟』だから! 働いてるすべての人を野球選手にしないでください!」
「あとですね、『試合で大差が付いたら勝っている方は盗塁をしてはいけない』」
「だからあなたは野球から離れなさいよ!」
ということで、某漫才コンビの名作を勝手にアレンジしてみました。
「仕事の掟」。先述の漫才のセリフにもありましたが「ビジネスマンが高いパフォーマンスを発揮して信頼を得るための行動原則」これです。
ゴーゴレのアイちゃんことGoogleのAIによればこんなことが挙げられています。
1) 「頼まれたことは必ずやりきる」
2) 「50点で構わないから早く出す」
3) 「結論から言う」
4) 「つまらない仕事はない」
そりゃそうよね。そりゃプレゼン資料だとかを日々作っている皆様はそうなんでしょうねえ。
一方で、建設業の事務を務めるわたしは「みんながみんなそうじゃねえっすよ…」とも思います。
順に反論していきましょう。へっへっへ。
「頼まれたことは必ずやりきる」
建設業の事務にとって仕事を頼んでくるのは工事部門の方なのですが、基本的に皆さん頼み方がドヘタクソです。
「明日までにマニフェスト5枚作っといて!」
や、作るけどさ、何の工事?運搬と処分先はどこの会社?処分するブツは何よ?
つかそもそも産廃処分の契約自体締結してなくね?契約書から作らなきゃいけなくね?みたいな。
曖昧な指示は当方といたしましては「必ずやりきる」以前に「やりきれない」です。動きようがないです。
「50点で構わないから早く出す」
建設業の事務が作成する書類といえば、役所提出の契約書や請求書が代表的ですが、それが50点の出来だったら完全アウト。受け取ってすらもらえません。出すからには100点の出来のものが常に求められています。じゃないとお金もらえないじゃん、ね?
「結論から言う」
建設業、特に地場産業的に営業する地方の建設会社の社長というのは、このご時世でもギリとニンジョーを行動原則とし「昭和」のテイストを濃厚に感じさせる方が多く、そういう方々は残念ながら総じて短気です。
物事の筋道をきちんと説明しないでいきなり結論を話すと、瞬間湯沸かし器が着火する恐れすらあります。
「つまらない仕事はない」
毎年のように送りつけられる統計調査回答や税務署の一般取引資料せん作成は以前も当ブログで紹介しましたが、何も面白みがない仕事です。
義務で答えなきゃいけないしその意義も十分わかっちゃいるのですが、これ答えて何か変わんの?という疑問がぬぐえないのが偽らざる実感で、砂漠に水を撒く作業を連想させます……
そう、こんなふうにすべてを否定していくアナーキスト真っ青のビジネスパーソン、それが建設業の事務の実態であります。
しかし、パンドラの箱の中身に最後「希望」だけが残ったように、すべての流儀という流儀を否定していった建設業の事務にとっても、一つだけ―これは個人的なものではありますが―「掟」が存在します。
「契約書と名の付くものは真っ先に処理せよ」
作成するなら最優先で終わらせる。ファイリングするときは真っ先にファイリングする。
深いだろ? な、そう思うだろ?
某国営放送の人気番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』では、番組の最後に「あなたにとって『プロフェッショナル』とは?」という質問と、登場した人物の回答が流れます。
じゃあ、建設業の事務にとって「プロフェッショナル」とは?
答えるならこうです。
「遊ぶために働き、働くために遊ぶ」
正確な仕事もこのサイクルを回しているから。もうそれでいいじゃん?と思います。
みんな頑張っていきまっしょい!!週末はすぐそこ!!
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