土木施工管理技士1級2次試験が先日行われ、問題が主催団体である全国建設研修センターのHPに試験問題がアップロードされています。
土木施工管理技士の試験問題については、今年の春先に「令和6年度以降の土木施工管理技術検定試験問題の見直しについて」という通達が全国建設研修センターHPに掲載されていて、けして少なくない変更点にどう対処するべきなんだろうな、と個人的に思いを巡らせていました。通常の設問における土質工学、構造力学、水理学の分野の学習は既存の過去問題を中心とした対策だけではぜったいに対策がしようがない、ということがまずは予見されていました。ただしこれについても、各資格予備校は対策を打っていますし、網羅型のテキストであればこのあたりのジャンルをカバーすることも不可能ではないと思います。たとえばこれ↓。このテキストは個人的には神テキストっすよ(Amazonはこちら)。
問題となるのは1級土木の経験記述です。主催団体曰く「受検者の経験に基づく解答を求める設問に関し、自身の経験に 基づかない解答を防ぐ観点から、1級と2級の第二次検定においては幅広い視点から経験を確認する設問として見直しを行う」。
これを読んだ当時のわたし、「どうやってこれ対策しろって言ってんだよ……」が偽らざる心境でした。サンプル問題とかがあれば対策のやりようもあろうもんなのですが、いかんせん全国建設研修センターがイケズぅ~なため、受験生向けのそんなサービスなんてあるはずがありません。まあ国家資格ですしね。
試験翌日に発表された問題、もちろん見ました。経験記述で要求されているのは「安全管理」、そして「施工計画」。資格予備校の講評によれば、記述する文章量自体は設問2つになって減少したとはいえ、(少なくとも私には)事前にまったく想定していなかった「施工計画」の4文字がとても重く見えます。
しかし、落ち着いて考えてみれば、「施工計画」がカバーできる内容はとても広いことに思い至ります。となると、今まで対策してきた「安全対策」のほか「工程管理」「品質管理」について、「施工計画」という設問が求めている内容に当日その場でアレンジして書くことができればどうにかなるのではないか、とも思います。そういう意味で言えば、1級土木の経験記述問題は、今までの形式的な暗記から少し離れて、ちょっとしたアレンジ力が問われる試験に変化したのかもしれない、と言えると思います。もちろん、来年以降の出題で今年と同様の「施工計画」が問われる保証なんてどこにもないわけなんですが。
むしろ、受験生の皆様方におかれましては、経験記述においてはそれ以前の「工事概要」の内容を記述内容に応じて詳細に書くことが求められていることに留意すべきではないかと思います。以前、資格予備校で1級土木の講義を担当されていた方曰く、何万人もの受験生の記述答案を短い期間で採点し終えるためには、この工事概要に書かれた内容が、この後に書かれている内容とリンクしていることが何より必要で、記述量が少なく端折った回答はそもそも経験記述の文章は採点対象とはならず、「はい次の答案!」となる可能性が高いとのこと。嘘か誠かはこれを読んだ読者の皆様に判断していただくとして、この観点での意見はじゅうぶんに説得力があるように個人的には思います。
土木1級の合格発表後にSNSを見てみると「経験記述書けているはずなのに落ちた」みたいな書き込みが散見されるのですが、落ちている原因はじつはこういうことにあるかもよ、とも思ったりします。ええ、もちろん信じるも信じないもあなた次第ですが何か。みんながんばれ。

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